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8x8社内の通話と客対応のコールセンターは別々の会社から買うのが当たり前だったところを、一つの基盤にまとめて売る。大企業向けで正面から張り合うのを避け、専任のIT部門を厚く持たない中堅企業という帯を主戦場に選んだ判断が輪郭になっている。
課金は月額の利用料で、コールセンター、社内向けの通話とビデオ、外部の業務システムに通信機能を組み込むための部品を、同じ基盤の上に載せて提供する。売り方は自社の営業だけでなく、販売代理店や再販業者を通じた間接の経路も併用する。
月額契約の商売は既存客が抜け始めると伸びが止まり、その穴を新規で埋めるには代理店との関係が要る。同じ市場には会議アプリや業務ソフトの大手企業が上から降りてきており、機能でも価格でも押し込まれやすい。
現経営陣は間口を広げるより、中堅企業という帯へ資源を寄せる方向に舵を切った。Microsoft Teamsのような既に使われている業務ツールと繋ぐことを前提に置き、置き換えではなく共存で入り込む売り方をとる。
戦略の重心を従業員500人から1万人の帯に寄せており、この層が一つの機能だけでなく複数を併せて契約してくれるかどうかで月額収入の伸びが決まる。利用は160を超える国に及ぶが、通信そのものは100か国以上で提携する通信事業者の網に載せている。
この会社をどう読むか
8x8が誰に売っているかを見ると、この会社の性格がはっきりする。従業員500人から1万人という帯だ。専任のIT部門を厚く抱える大企業ほどの体力はないが、中小企業よりは要求が込み入っていて、複数の機能をまとめて買ってくれる層である。
売り物は、社内の電話とビデオ会議、それに顧客対応のコールセンターを一つのクラウドに束ねた基盤で、料金は月額。利用は160を超える国に広がり、通信そのものは100か国以上で提携する通信事業者に載せている。上から降りてくる巨大な会議アプリや業務ソフトとどこまで住み分けられるかが、この帯を選んだ賭けの成否になる。
バランスシート (要約)
資産 $663M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $147M(22%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$93M
- 他の流動資産$117M
- 固定資産$453M
- 流動負債$193M
- 長期借入金$282M
- 短期借入金$39M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $736M
- 売上成長率
- 2.9%
- 粗利率
- 64.6%
- 営業利益率
- 2.6%
- 純利益率
- 0.2%
- ROE
- 1.1%
- ROIC
- 3.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $56M
- フリーCF
- $52M
- 営業CFマージン
- 7.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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