EML
Eastern Companyひとつの主力製品を持たず、鍵から車載カメラまで顧客層の違う小事業を並べて景気の波を打ち消す構えを取る。北米とアジアに14の拠点を置き、規模ではなく用途の幅で守っている。
商用車と物流の現場で使う部品を、性格の異なる子会社が別々の相手に納める。鍵やラッチを手がける Eberhard、大型トラックのミラーとカメラの Velvac、繰り返し使う搬送容器と成形型の Big 3 Precision が並ぶ。
商用車と製造業の景気が沈むと、抱える多くのニッチの需要が同時に細る。原料高を製品価格に載せられなければ利幅が縮み、単一分野に集中する専業メーカーとの価格勝負でも押されやすい。
採算の合わない事業は売り、残した事業に人と金を寄せる選別を繰り返す。経営陣の採用でもコスト規律と判断の速さを条件に挙げており、規模の拡大より現金の生み方を先に置く。
取引先である商用車や産業機械のメーカーの生産計画と、鋼材など原料の値動きで採算が動く。2025年4月には Big 3 Mold の ISBM 部門を手放しており、抱える事業の入れ替えは今も続いている。
この会社をどう読むか
1858年の共同経営を起点に、1912年にコネチカット州で法人化された。170年近く経った今も作るのは鍵やラッチ、トラックのミラーといった、完成品の陰に隠れて名前の出ない部品ばかりだ。
中身はばらばらな子会社の集まりだ。施錠金具の Eberhard、トラックの視界まわりの Velvac、搬送容器と成形型の Big 3 Precision が、それぞれ別の相手に売る。どこかが沈んでも他が支える形で、2025年春には成形部門の一部を手放すなど、束ね直しは今も続く。
バランスシート (要約)
資産 $217M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $125M(58%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$7M
- 他の流動資産$92M
- 固定資産$117M
- 流動負債$28M
- 長期借入金$34M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $249M
- 売上成長率
- −8.7%
- 粗利率
- 22.9%
- 営業利益率
- 4.3%
- 純利益率
- 2.9%
- ROE
- 5.7%
- ROIC
- 5.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $9M
- フリーCF
- $5M
- 営業CFマージン
- 3.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $3M
- 配当性向
- 37.6%
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