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強み

電極にケイ素を使う独自の構造と、半導体を作るのに似た精密な製造の手法を組み合わせる点が最大の特徴。電気自動車の量産で大手と正面から競うのではなく、容量に制約のあるスマホやスマートグラスといった電子機器に的を絞る。容量を稼ぎたい電子機器向けに特化した、次世代の電池を狙う新興の立ち位置にいる。

成長ドライバー

従来より多くの電気をためられる次世代のリチウム電池を開発・製造する新興。電極にケイ素を使う独自の構造と、半導体を作るのに似た精密な製造の手法により、同じ大きさで容量の大きい電池を狙う。狙う先は、容量に制約のあるスマホやウェアラブル、スマートグラスといった電子機器で、有力な機器メーカーへの供給を目指す。まだ量産の立ち上げの途上で、本格的な売上はこれからの構造になっている。

リスク

量産の工場の立ち上げが遅れたり、不良が減らなかったりすれば、計画が崩れる最大の弱点になる。有力な機器メーカーとの供給の契約を取れなければ、需要の柱を欠く。巨大な電池の大手や、別方式の次世代電池との競争も激しい。本格生産までは売上が乏しく赤字が続き、増資で持ち分が薄まる。成果が出るか否かで株価が大きく振れる。

経営の癖

配当を出さず、調達した資金を量産の工場の立ち上げと、機器メーカーへの採用の獲得に集中投下する経営。電気自動車の大手と争わず、容量に制約のある電子機器という独自の市場に資源を絞る。本格生産までの赤字の期間を資金調達でつなぎ、量産の品質と機器メーカーの契約を最優先に置く方針が特徴になっている。

読みの軸

機器メーカーの採用と、量産の立ち上げ、資金繰りに依存する。スマホやスマートグラスの有力な機器メーカーに電池を採用してもらえるか、海外の工場での量産を、品質を保ちながら立ち上げられるか、独自の構造を量産の規模で安定して作れるか、そして本格生産までの赤字を資金調達で支えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。

バランスシート (要約)

資産 $879M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $271M(31%)。

財務状態スコア
B赤字先行

本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分

資産 (合計)
$879M前期比 +66.7%
2,301位 / 4,281社
  • 現金・現金同等物$106M
  • 他の流動資産$436M
  • 固定資産$337M
負債 (合計)
$608M前期比 +116.7%
2,099位 / 4,239社
  • 流動負債$65M
  • 長期借入金$519M
  • 短期借入金$10M
純資産
$271M前期比 +9.9%
2,263位 / 4,239社
自己資本比率の推移
2020
56%
2022
68%
2023
46%
2024
47%
2025
31%

この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。

収益性 (TTM)

売上高
$32M
2,795位 / 3,391社
売上成長率
37.9%
粗利率
19.2%
営業利益率
−557.0%
純利益率
−492.6%
ROE
−57.8%
ROIC
−17.5%
売上の5年推移

キャッシュフロー (TTM)

営業CF
−$95M
3,849位 / 4,104社
フリーCF
−$114M
3,012位 / 3,300社
営業CFマージン
−299.5%
現金ランウェイ
1年未満
フリーCFの5年推移

配当

無配

配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。

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文・sodate 編集部最終更新 出典: SEC EDGAR — Enovix の提出書類
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