ESAB
ESAB Corp溶接消耗品という、設備が動く限り必ず減る製品で世界有数のシェアとブランドを持つ点が最大の強み。消耗品中心ゆえ収益の波が装置メーカーより穏やかで、利益率の改善余地も大きい。新興国のインフラ建設という長期需要を広く取り込む、地味だが息の長い世界ブランドの立ち位置にいる。
金属を溶接・切断するための装置と、溶接棒やワイヤといった消耗品の販売が収益の柱。売上の大半は使えばなくなる消耗品で、世界中の建設や造船、エネルギー、製造の現場で日々消費される。ガスの制御機器も手がける。装置を入り口に消耗品が繰り返し売れる、刃と替え刃型の構造で稼いでいる。
世界の製造業や建設が冷えると、溶接の消耗品需要が連動して鈍る。新興国の比重が高く、通貨安や地政学の混乱が収益を揺らす。原材料の鋼材や合金の高騰を転嫁しきれないと利益率が削られる。自動化された溶接ロボットへの移行で、装置の競争軸が変わるリスクもある。
配当を出しつつ、消耗品の比率と利益率の引き上げ、買収による製品の拡充、生産の効率化に力を入れる経営。分離独立後に経営手法の磨き込みで利益率を高めてきた実績を持ち、世界の溶接需要を土台に、着実に稼いで還元する方針が特徴になっている。
世界の製造・建設活動と、消耗品の継続需要、新興国市場に依存する。工場や建設現場が動いて溶接の仕事があるか、インフラやエネルギーの投資が活発か、原材料費を価格に転嫁できるか、そして欧州や新興国など世界に分散した市場で需要を保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $4.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.2B(45%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$186M
- 他の流動資産$1.1B
- 固定資産$3.5B
- 流動負債$665M
- 長期借入金$1.2B
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.8B
- 売上成長率
- 3.7%
- 粗利率
- 36.9%
- 営業利益率
- 14.5%
- 純利益率
- 8.0%
- ROE
- 10.5%
- ROIC
- 9.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $261M
- フリーCF
- $213M
- 営業CFマージン
- 9.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $22M
- 配当性向
- 9.7%
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