ETON
Eton Pharmaceuticals効くかどうか分からない新薬に研究費を投じる代わりに、すでに市場が証明した成分を買い、子どもが飲める形に作り替えて売る。開発の当たり外れを避けたぶん、伸びる速さは次にどの権利を取れるかで決まる。
自社で新薬を発見するのではなく、既承認薬の販売権を買い取るか、既存の有効成分を子どもでも飲みやすい剤形(スプリンクル剤、液剤)に作り替えて売る。副腎不全治療薬のALKINDI SPRINKLEやKHINDIVIはこの作り替えの典型で、錠剤を割ったり砕いたりできない小児患者向けに設計されている。
対象患者が500人未満の疾患もあり、1製品あたりの市場規模がそもそも小さい。他社も同じ希少疾患の権利を狙って買収競争になりやすく、有望な権利を取り逃せば成長の種が細る。自社創薬ではないため、パイプラインの厚みは買収の巧拙に左右される。
手元の資金は還元に回さず、既承認薬の権利取得と小児向けの剤形改良に集中投下する。Eton Cares という患者支援プログラムを自前で運営し、少数の医師と患者に密着する営業スタイルを取る。
小児内分泌科医など専門医が処方を続けるかと、希少疾患向けの薬価と保険償還が維持されるかに懸かる。尿崩症向けのET-600を筆頭に、後期開発中の5候補が商業化まで到達するかどうかが次の伸びしろを決める。
この会社をどう読むか
ウィルソン病、ホモシスチン尿症、チロシン血症1型。Eton Pharmaceuticals が薬を売っている相手は、いずれも米国の患者が数百から数千人しかいない病気だ。大手製薬なら採算に乗らないと見て手を出さない規模である。
自社で新しい成分を発見するのではなく、すでに承認された有効成分の販売権を買い取り、錠剤を砕けない子どもでも飲めるスプリンクル剤や液剤に作り替えて売る。8製品を商業展開し、後ろには開発中の候補が5本控える。患者数が少ない分だけ薬価は維持しやすい。ただし成長の源は自前の研究ではなく、次にどの権利を買えるかにある。
バランスシート (要約)
資産 $92M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $26M(28%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$26M
- 他の流動資産$35M
- 固定資産$32M
- 流動負債$38M
- 長期借入金$22M
- 短期借入金$9M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $80M
- 売上成長率
- 104.9%
- 粗利率
- 53.5%
- 営業利益率
- −1.1%
- 純利益率
- −5.8%
- ROE
- −17.6%
- ROIC
- −1.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $11M
- フリーCF
- $10M
- 営業CFマージン
- 13.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
ETON の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…