まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
米国のスペイン語を話す層に向けた放送と、検索や交流サイトの大手のネット広告を中南米やアジアで仲介する事業を組み合わせた、独自の複合の構造が最大の特徴。スペイン語圏という特定の層に密着しつつ、成長するネット広告の仲介を取り込む。伝統的な放送の同業とは異なる、放送とネット広告の仲介を併せ持つ立ち位置にいる。
二つの事業を束ねるのが収益の柱。一つは、米国の主要都市で、スペイン語を話す層に向けたテレビやラジオの放送を運営し、その広告で稼ぐ事業。提携する大手のスペイン語の放送網の番組を流す。もう一つは、買収で取り込んだ、検索や交流サイトの大手のネット広告を、中南米やアジアなどの地域で仲介する事業で、近年の成長の柱になっている。放送の広告と、ネット広告の仲介で稼ぐ構造になっている。
成長の柱であるネット広告の仲介は、契約する大手の一社の方針の変更で、収入が急減する弱点を抱える。実際、大手との契約の変更が業績を揺らした経緯がある。放送の事業は、動画の配信への移行で、伝統的なテレビやラジオが縮む流れにある。景気後退でスペイン語圏の広告が減ることもある。同業との競争や、配当を保つ圧力も逆風になる。
配当を続けながら、スペイン語の放送という本業を保ちつつ、ネット広告の仲介を成長の柱に育てる経営。創業者の逝去の後、新しい経営陣のもとで、大手との広告の契約の変更に対応する立て直しを進める。スペイン語圏への密着と、ネット広告の仲介という二つの軸の釣り合いを取る方針が特徴になっている。
スペイン語圏の広告と、大手との契約、ネット仲介の成長に依存する。米国のスペイン語を話す層の人口と広告の市場が伸びるか、提携する放送網との番組の配信の契約を保てるか、検索や交流サイトの大手とのネット広告の仲介の契約が続くか、そしてネット広告の仲介の事業を育てられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $388M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $55M(14%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
読み込み中…