
EVGN
Evogene計算基盤で有望な候補を掘り当てるところまでを自社で担い、その先の事業化は他社に渡す。最後まで自前で売り切る創薬会社と比べて、手放す時期が根本的に早い。
収入の筋は三つある。子会社ラヴィー・バイオの事業の大半を肥料大手ICLへ売った対価と、微生物由来の候補薬BMC128を上海リシャン・バイオへ独占導出した契約。そこに蓖麻(ヒマ)の種子の販売が加わる。
導出した候補薬の開発が途中で止まれば、当てにしていた節目払いは入らない。蓖麻の種子はENIケニア向けの積み残しを2025年1〜3月に納めたきりで、その後の追加注文は来ていない。
実らなかった子会社は資産ごと売り、実った候補は提携先へ託す。新しい種をまくことより、すでにまいた種の刈り取りに人と資金を寄せる判断をしてきた。
導出先が開発を先へ進めて節目払いが起きるか、蓖麻の種子に次の注文が入るか。2025年末の手元現金は$13Mで、増資と助成金でつないできた余裕の薄さが、そのまま判断に使える時間の短さになる。
この会社をどう読むか
Evogene は農業バイオの研究会社という説明で通っているが、2025年の資金の出入りを追うと別の顔が出てくる。会社を支えたのは研究の成果物そのものではなく、育てた事業を手放して受け取った対価だった。
子会社ラヴィー・バイオは事業の大半を肥料大手ICLへ譲り、抗がん免疫を高める候補薬BMC128は上海リシャン・バイオへ独占導出した。蓖麻の種子を扱うカステラは、ENIケニア向けの積み残しを納めたあと追加注文が途絶えている。計算基盤という核だけを手元に残し、その先は毎回よそへ渡す。渡す相手がいる限りは回るが、渡すものが尽きた日に何が残るのかは、まだ誰にも見えていない。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
EVGN の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…