
EXFY
Expensify売り込む相手を情報システム部門ではなく、経費を立て替える本人に定めている。領収書を一枚撮れば通貨も手書きも読み取る仕組みを早くから磨き、その使い勝手が営業の代わりをしている。
個人には無料の受け皿を与えて使わせ、上司や経理がそれに気づいて会社ごと契約する流れを作る。有料契約からの月額利用料に加え、自社が発行する法人カードの利用額に応じた手数料も入ってくる。
経費管理の分野には勢いのある新興企業が相次いで参入しており、価格や機能で見劣りすれば無料利用者ごと乗り換えられる。契約は月ぎめが多く、顧客企業の雇用が細れば精算する経費そのものが減って解約に直結する。
稼いだ現金は配当ではなく、無料の利用者を有料契約へ押し上げる仕組みと法人カードの普及に回る。営業部隊を厚くするより、製品そのものに広げさせる型を通している。
無料で使い始めた人がどれだけ会社ごとの有料契約に変わるかで、売上の伸びが決まる。会計ソフト大手の画面に推奨として並び続けられるかも、新規の入口の広さを決めている。
この会社をどう読むか
Expensifyは法人向けの経費精算ソフトだが、売り方は業務ソフトというより消費者向けアプリに近い。個人が無料で使い始め、同僚に広がり、最後に経理が会社として契約する、という順番で顧客を増やしてきた。
2008年の創業から1,500万人以上が登録し、直近では平均65万人の有料利用者が約39,700社にまたがる。裾野の広さが強みである一方、無料のまま留まる大多数をどれだけ有料へ押し上げられるかが、そのまま成長率になる。
バランスシート (要約)
資産 $186M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $133M(71%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$63M
- 他の流動資産$90M
- 固定資産$33M
- 流動負債$46M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $142M
- 売上成長率
- 2.1%
- 粗利率
- 50.3%
- 営業利益率
- −12.7%
- 純利益率
- −15.1%
- ROE
- −16.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $20M
- フリーCF
- $20M
- 営業CFマージン
- 14.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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