FATN
Fatpipe冗長化と防御と監視を一つの定額契約にまとめ、十数件のソフトウェア特許で守っている点が、汎用機器を売る大手とは違う。回線の切り替え中もアプリの接続を切らさないという、体感で分かる形の差を打ち出している。
拠点をつなぐ複数の回線を束ね、どれか一本が落ちても通信を別の回線へ自動で移す技術が中核にある。これをSD-WAN、SASE(防御)、NMS(監視)という三つのソフトに仕立て、いずれも定額契約で売っている。
大手の通信機器メーカーが同じ機能を自社製品に安く組み込めば、価格勝負に引きずり込まれる。売上が特定の相手に集中しているため、その一社が離れれば穴の埋め合わせに時間がかかる。
開発資源はソフトの改良に集中させ、稼いだ分は北米と東南アジアへの販路開拓に回している。地域ごとに求められる機能が違うため、地域別のライセンス束をパートナーと組む交渉を進めている。
顧客は米国とインドに偏っており、そこでの通信投資の水準が売上の土台になる。少数の販売パートナー経由の売上が全体のおよそ半分を占めるため、一社との関係の増減が数字に直接響く。
この会社をどう読むか
FatPipeが売っているのは、オフィスの回線が一本切れても会議も業務アプリも途切れない、という止まると困る体験そのものだ。
複数の回線を束ね、障害が起きた線から自動で別の線へ通信を移す仕組みを土台に、防御と監視のソフトを重ねて定額で貸し出している。顧客は米国とインドに偏り、しかも売上の半分近くが少数のパートナー経由という細さを抱える。技術の古株でありながら、そこから北米と東南アジアへ広げきれるかで先が決まる会社だ。
バランスシート (要約)
資産 $35M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $25M(73%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$5M
- 他の流動資産$11M
- 固定資産$18M
- 流動負債$4M
- 長期借入金$5M
- 短期借入金$391K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $19M
- 売上成長率
- 17.9%
- 粗利率
- 91.0%
- 営業利益率
- 18.7%
- 純利益率
- 25.9%
- ROE
- 19.7%
- ROIC
- 9.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$780K
- フリーCF
- −$833K
- 営業CFマージン
- −4.1%
- 現金ランウェイ
- 約6年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
FATN の掲示板
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