
FBP
First BanCorp Puerto Rico再編で生き残った二大銀行の一角として、競争の穏やかな寡占市場で厚い利ざやを享受できる地位が最大の強み。危機の時代に鍛えられた与信の規律と厚い資本は、嵐の多い島での生存術そのものだ。本土の銀行が参入しない市場の管理役として、高い収益性を保つ立ち位置にいる。
プエルトリコでの貸出と預金の利ざやが収益の柱。消費者ローンと自動車ローン、中小企業向け融資、住宅ローンを幅広く手がけ、フロリダ州と米領バージン諸島にも拠点を持つ。島の銀行業界は危機と再編を経て少数の寡占となり、価格競争が穏やかになった。厚い利ざやと軽い経費で稼ぐ構造になっている。
島の経済はハリケーンと財政危機に繰り返し襲われてきた前歴を持ち、災害は与信と営業の両面を直撃する。連邦資金の流入が細ると、景気の下支えが消える。人口の流出は預金と借り手の土台を静かに削る。消費者ローン中心の構成は、雇用悪化の影響が早く出る。
配当と自社株買いで資本を積極的に返す株主還元の経営。島内の寡占に安住せず、フロリダでの法人貸出を第二の柱に育てる。災害と景気の波に備えて資本と引当を厚く保つ方針が特徴になっている。
プエルトリコ経済と、復興資金の流入、資本還元の継続に依存する。連邦の災害復興とインフラの資金が島の景気を支え続けるか、人口減の長期傾向の中で貸出の需要を保てるか、消費者ローンの貸し倒れが想定内に収まるか、そして厚い資本の還元を続けられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $19.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2B(10%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$659M
- 長期借入金$290M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.3B
- 売上成長率
- 2.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 27.5%
- ROE
- 17.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $449M
- フリーCF
- $438M
- 営業CFマージン
- 35.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $116M
- 配当性向
- 33.5%
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