全米に広げず、3つの郡での存在感だけで商売を成り立たせている。1903年から同じ土地で営業してきた年月が、信託や資産運用まで任される関係につながっている。
傘下のフィデリティ・デポジット・アンド・ディスカウント銀行がダンモアを本拠に、住宅ローンや消費者ローン、事業向けと商業用不動産向けの融資を積む。集めた預金との利ざやが収入の中心で、個人と法人向けの信託部門も併せ持つ。
融資先も担保物件もペンシルベニア州の東部と北東部に固まっているため、この地域が沈めば逃げ場がない。金利が急に下がれば預金と貸出の利ざやが痩せ、商業用不動産向けの融資から焦げ付きが出やすくなる。
324人の行員で地盤3郡を回る規模を保ち、無理に広げない構えを続ける。銀行業務だけでなく信託や保険商品も扱い、地域の顧客との取引の幅を広げる方向に力を入れる。
地盤の預金シェアは郡によってはっきり差がある。ラッカワナ郡では17.3%で3位を占める一方、ルツェルン郡は7.2%で8位、ノーサンプトン郡は7.2%で6位にとどまる。
この会社をどう読むか
ラッカワナ郡の預金の17.3%を握って郡内3位、隣のルツェルン郡では7.2%で8位。Fidelity D & D Bancorpの地盤は、同じ北東部でも郡ごとに力の入り方が違う。
1903年から同じ土地で営業してきた銀行が、いまも324人の行員で3つの郡を回る規模にとどまっている。広げないことで地元の預金という崩れにくい土台を守っている反面、融資先も担保もこの地域に固まっており、ここが沈めば逃げ場はない。
バランスシート (要約)
資産 $2.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $239M(9%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$148M
- 短期借入金$20K
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 11.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $42M
- フリーCF
- $25M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $9M
- 配当性向
- 33.3%
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