FENC
Fennec Pharmaceuticalsシスプラチンによる子どもの難聴を減らす薬として、米国でも欧州でも承認第一号になった。臨床試験では聴力低下の発生がおよそ半分に減り、しかも腫瘍を叩く効果は損なわれなかったと報告されている。
抗がん剤シスプラチンの副作用で子どもの聴力が失われるのを防ぐ点滴薬を売っている。米国では小児がんを担当する自社の営業部隊が病院を回り、欧州とオーストラリアではノージンに販売を任せて使用料を受け取る形にした。
後発品を狙ったCiplaとの訴訟は2026年3月に和解し、参入は2033年9月まで止まったが、それは特許が無効にされない限りの話。患者の絶対数が少ないため、処方が想定どおり広がらなくても代わりの収益源がない。
米国は自前で売り、欧州から先は提携先に委ねるという役割分担がはっきりしている。ノージンとの契約では前払いで約$43Mを受け取り、達成条件つきの支払いが最大$230M残るが、まだ一件も入っていない。
承認された薬はこれ一つきりで、対象も生後1か月から18歳までの限られた患者に絞られる。米国では希少疾病用医薬品としての独占が2029年9月まで続き、その先は特許でどこまで守れるかという話になる。
この会社をどう読むか
Fennec Pharmaceuticals が持つ承認済みの薬は、世界でたった一つしかない。抗がん剤シスプラチンを使った子どもの耳が聞こえなくなるのを防ぐ、点滴の薬だ。
米国では自社の営業が小児がんの現場を回り、欧州から先はノージンに任せて使用料を受け取る。後発品の参入は2033年9月まで止めたものの希少疾病用の独占は2029年9月に切れるため、この数年で処方をどこまで広げられるかが会社の姿をそのまま決める。
バランスシート (要約)
資産 $71M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $35M(50%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$37M
- 他の流動資産$30M
- 固定資産$4M
- 流動負債$11M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $45M
- 売上成長率
- −6.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −14.1%
- 純利益率
- −21.8%
- ROE
- −27.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$12M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −27.9%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
FENC の掲示板
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