FFIV
F5企業の通信を捌き、守るという重要な役割を長年担い、システムに深く組み込まれてきた点が強み。一度導入されると安定して使われ、保守や更新の継続収入を生む。多くの大企業に根づいた信頼と、セキュリティ機能を組み合わせて売れる立ち位置を持つ。
企業のシステムで、多数の利用者からの通信を複数のサーバーへうまく振り分け、過負荷を防ぐ機器やソフトの販売が収益の柱。これに、不正な通信や攻撃から守るセキュリティ機能、保守やソフト更新の継続収入が加わる。一度組み込まれると長く使われ、安定した収入を積み上げる構造になっている。
景気後退で企業のIT投資が絞られると、機器の販売が鈍る。クラウド大手が同様の機能を安く提供してくると、需要が削られる。機器を売り切る成熟事業ゆえ成長が乏しく、ソフトや継続課金への移行が遅れると、収益の重しになりうる。
配当を出さず、潤沢な利益を自社株買いと、ソフト・セキュリティ分野への投資に振り向ける経営。成熟した機器事業の安定収入を土台に、継続課金型のソフトやクラウド対応へ事業を移し、稼ぐ力を保とうとする方針が特徴になっている。
企業のシステム投資と、通信量の増加に依存する。データのやり取りが増えて通信を捌く需要が伸びるか、機器を売り切る事業からソフトや継続課金へどれだけ移行できるか、そしてクラウド環境への対応を進められるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $6.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.6B(57%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$1.3B
- 他の流動資産$1.2B
- 固定資産$3.8B
- 流動負債$1.6B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.1B
- 売上成長率
- 9.7%
- 粗利率
- 81.4%
- 営業利益率
- 24.8%
- 純利益率
- 22.4%
- ROE
- 19.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $950M
- フリーCF
- $906M
- 営業CFマージン
- 30.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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