FICO
Fair Isaac米国の融資現場に深く根づき、信用スコアの事実上の標準を握る独占に近い立ち位置が最大の強み。銀行も借り手もこのスコアを前提に動くため切り替えにくく、スコアが参照されるたびに料金が入る。利用料を引き上げる力も持つ、極めて強い事業基盤を持つ。
個人の信用力を点数で表す信用スコアを、銀行やカード会社が融資の審査に使う際の利用料が収益の柱。スコアが参照されるたびに料金が入る。これに、企業向けに融資の判断や不正検知を自動化するソフトの販売が加わる。融資の現場で繰り返し使われることで稼ぐ構造になっている。
景気後退で融資が冷え、住宅ローンやカードの審査が減ると、スコアの利用回数が落ちる。信用スコアの独占的な立場をめぐり、当局や代替の仕組みから挑戦を受けるリスクがある。利用料の大幅な引き上げへの反発も、収益の重しになりうる。
配当を出さず、潤沢な利益を自社株買いと、企業向けソフトの強化に振り向ける経営。独占に近い信用スコアの強みを生かして利用料を着実に引き上げ、融資判断や不正検知のソフト事業を広げて稼ぐ力を高める方針が特徴になっている。
融資や与信の活発さと、信用スコアの利用回数に依存する。住宅ローンやカード審査などでスコアがどれだけ参照されるか、利用料を引き上げられるか、そして企業向けソフトをどれだけ広げられるかが、業績を左右する大きな前提になる。米国の融資慣行に深く根づいている点が土台にある。
バランスシート (要約)
資産 $1.9B を負債が上回る債務超過の状態。
純資産はマイナスだが、営業利益は支払利息の6.9倍、自由に使える現金で借金を約4年で返せる
- 現金・現金同等物$134M
- 他の流動資産$571M
- 固定資産$1.2B
- 流動負債$849M
- 長期借入金$2.7B
- 短期借入金$400M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2B
- 売上成長率
- 15.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 46.5%
- 純利益率
- 32.7%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $779M
- フリーCF
- $770M
- 営業CFマージン
- 39.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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