FLNA
Filana Therapeutics脳内のフィラミンAというタンパク質の働きを整えるという着眼点は独自で、同じ分子を全く違う病気に振り向けて再起を図る展開も創薬では珍しい。社名まで変えた立て直しであることが、その振れ幅の大きさを物語る。
承認薬がなく、収入と呼べるものはない。アルツハイマー病向けに開発していたSimufilamを、結節性硬化症に伴うてんかんへ振り向け、臨床試験で価値を示そうとする段階にある。
アルツハイマー病向け後期試験の失敗と、データを巡る当局の調査という重い経緯を抱えている。脳や神経の薬はもともと成功率が低く、開発費を賄う増資が株式の希薄化を重ねていく。
経営陣を入れ替えた新体制が、Simufilamの新しい適応一本に資源を寄せている。配当はなく、限られた現金をどの試験に使うかという選択が、そのまま経営判断になる。
新しい適応での試験結果がほぼすべてで、ここで数字が出なければ次の資金調達が難しくなる。過去の疑念で傷んだ評判も、投資家との距離をなお遠くしている。
この会社をどう読むか
Filana Therapeuticsは、かつてCassava Sciencesという社名で、アルツハイマー病の飲み薬として市場の注目を集めた会社だ。しかし科学データを巡る疑念と当局の調査に見舞われ、後期の臨床試験にも失敗し、2025年にアルツハイマー病の開発計画そのものを終えた。
経営陣を入れ替え、社名も変えたうえで、同じSimufilamという分子を結節性硬化症に伴うてんかんへ振り向けて再起を図っている。脳内のフィラミンAというタンパク質に着目する発想そのものは独自だ。一度失った信頼を新しい試験結果でどこまで取り戻せるかは、これからの話になる。
バランスシート (要約)
資産 $118M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $74M(63%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$96M
- 他の流動資産$2M
- 固定資産$21M
- 流動負債$44M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −122.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$32M
- フリーCF
- −$33M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約3年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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