まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
多角的な事業を切り離し、作物を守る農薬に特化した点と、世界最大級の殺虫剤という看板の製品を持つ点が最大の強み。百年を超える歴史で、世界の百を超える国の農家との関係を築く。肥料の大手や、総合の化学の大手とは異なり、農薬という一つの分野に的を絞った専門のメーカーの立ち位置にいる。
害虫や雑草、病気から農作物を守る農薬を作り、売るのが事業の柱。柱は世界最大級の殺虫剤で、これに除草剤や殺菌剤を加えた品揃えを、世界の百を超える国の農家や販売の業者に届ける。かつては多角的な事業を持ったが、電池の素材などを切り離し、農薬に特化した。生物を使った環境負荷の低い農薬にも力を入れる。農薬の販売で稼ぐ構造になっている。
収益を支えてきた主力の殺虫剤の特許が切れ、安価な後発品が急増して価格の圧力が続く最大の弱点を抱える。穀物の価格が下がれば、農家が農薬の支出を絞る。世界の農薬の大手との競争も激しい。生物を使った農薬への転換が遅れれば、成長の柱を欠く。立て直しに伴う費用や、関税の変動も採算を揺らす。
配当を長く続けながら、主力の殺虫剤の特許切れに伴う後発品への対応と、生物を使った農薬への転換を進める立て直し期の経営。費用の削減と自社株買いも進める。農薬への特化という強みを生かし、後発品の圧力をしのいで成長の柱を作り直すことを重んじる方針が特徴になっている。
穀物の市況と、主力の殺虫剤、後発品との競争に依存する。とうもろこしや大豆など穀物の価格が高く農家が農薬に支出するか、主力の殺虫剤の販売を保てるか、その特許切れに伴う安価な後発品の攻勢に対応できるか、そして生物を使った農薬への転換を進めて立て直しを果たせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $9.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.1B(21%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
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