採掘の費用も設備の更新も相手持ちのため、掘る会社なら利益を削られる場面でも取り分は減らない。多数の契約に分散して持つ形にしてあり、一つの鉱山の不調が全体を揺らしにくい。
鉱山会社が坑道や設備に資金を必要とする段階で先に金を出し、代わりにその鉱山が産する金や銀の一定割合を、無償か決められた安い価格で受け取る契約を結ぶ。受け取った金属を相場で売った差額が収入になる。
相手の鉱山が事故や政府との対立で操業を止めれば、その契約からの受け取りは前触れなく消える。前払いした資金は戻らず、掘る側の判断に口を出せる立場でもない。金相場が下がれば、受け取る金属の価値もそのまま目減りする。
手元の現金は配当と、新しい契約の前払いに振り向けられる。自ら鉱山を運営しないので人も設備も少なく、収入が増えても費用がそれに連れて膨らみにくい形を保っている。
金の相場と、契約先の鉱山が計画どおり掘り続けられるかに収入がかかっている。契約は一度結べば追加の負担が要らない代わりに、収入を増やすには新しい鉱山と話をまとめ続けるしかない。
この会社をどう読むか
Franco-Nevada の帳簿を開いても、坑道も重機もほとんど出てこない。この会社が持っているのは、他社の鉱山が掘り出す金の一部を受け取る契約の束だ。
鉱山会社が資金を欲しがる時期に前払いをして、見返りに産出の取り分を長く受け取る。掘る側が燃料費や人件費の高騰に苦しんでも取り分の量は契約で決まっているため、費用の上昇はこちらへ回ってこない。その代わり、相手が掘るのをやめた瞬間に受け取りも止まる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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