FPH
Five Point Holdings更地を開発する同業と違い、抱えている土地に前の顔がある。サンフランシスコのキャンドルスティックはスタジアムの跡地、隣接するシップヤードは海軍造船所の跡地で、街に変えるまでの手続きの重さが参入の壁にもなっている。
土地の許認可を取り、道路や上下水道を整えた区画を、住宅を建てる会社に売って収入を得る。三つの街を合わせて最大約4万戸の住宅と2千万平方フィートの商業スペースを計画している。
金利が高止まりして住宅需要が鈍ると、建設会社による区画の購入が細る。環境規制や地域の許認可の手続きが長引けば、街づくりの計画そのものが後ろにずれる。整地には巨額の資金がかかり、借り入れの負担も残る。
区画の販売で入った現金は、借金の返済と次の街の整地に回す。住宅そのものは建てず、土地を売れる状態にするところまでで手を止める役割分担を守っている。
区画がさばけるペースは、買い手である住宅建設会社の購買意欲と、住宅ローンの金利水準しだいだ。大株主のLennarとGFFPが事業体の持分の大きな部分を握っており、両社との距離感も無視できない。
この会社をどう読むか
Five Point Holdings が開発するのは、カリフォルニア州の三つの街だ。ロサンゼルス郡のバレンシア、オレンジ郡のグレートパーク、そしてサンフランシスコのキャンドルスティックとシップヤード。最後の一つは、49ersとジャイアンツが本拠地にしたスタジアムと、海軍の造船所という前の顔を持つ土地の上にある。
この会社は住宅を建てない。土地の許認可を取り、道路や上下水道を整えたうえで、区画そのものを建設会社に売る。三つ合わせて最大約4万戸分の住宅用地を抱えており、住宅ローンの金利と、大株主Lennarとの距離感が業績を大きく揺らす。
バランスシート (要約)
資産 $3.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.3B(71%)。
自己資本と借入のバランスは同業の平均より良い
- 現金・現金同等物$426M
- 長期借入金$443M
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $110M
- 売上成長率
- −53.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 64.5%
- ROE
- 3.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $105M
- フリーCF
- $105M
- 営業CFマージン
- 95.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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