FTEK
Fuel Tech排煙の脱硝、燃焼を整える薬剤、水への気体注入という一見ばらばらの技術を、燃焼と排出の管理という一本の軸で束ねている。2,000基超の設置実績そのものが、後発の参入を重くしている。
装置を売り、そのあとに薬剤とサービスを供給し続ける二段構えで稼ぐ。脱硝のNOxOUTとASCR、アンモニアを安全に作るULTRA、そして燃焼を整えるFUEL CHEMの薬剤計画が主な品目になる。
先進国では石炭火力そのものが減っており、装置を据える場所が構造的に細っていく。新興国での受注が次の頼みだが、そちらは景気と規制の変わりやすさを抱える。
石炭火力の縮小という逆風の中で、案件ごとの装置販売より、薬剤を送り続ける細く長い収入の比重を上げる方向に舵を切っている。資金は新興国の開拓と技術の維持に回り、株主への還元には向かっていない。
新規の受注は、各国の窒素酸化物の排出規制がどこまで強められ、実際に執行されるかに従って動く。装置は案件単位の商いのため、大口が一つ延びるだけで四半期の数字が振れる。
この会社をどう読むか
この会社の客は、発電所やボイラーの煙突である。そこから出る窒素酸化物を減らす装置を、世界で2,000基を超える設備に据えてきた。
積み上げた実績は強い参入障壁だが、据える先そのものが先進国では減っていく。だから会社は、装置を一台売って終わる商いから、薬剤を送り続ける細く長い商いへと重心を移そうとしている。
バランスシート (要約)
資産 $47M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $40M(85%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$12M
- 他の流動資産$20M
- 固定資産$15M
- 流動負債$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $27M
- 売上成長率
- 6.1%
- 粗利率
- 46.4%
- 営業利益率
- −13.8%
- 純利益率
- −8.7%
- ROE
- −5.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $3M
- フリーCF
- $2M
- 営業CFマージン
- 11.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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