
FTRE
Fortrea Holdings九十を超える国で多数の臨床試験を同時に運営できる、長年培った世界規模の実行力が最大の強み。大手の検査会社の試験部門だった歴史を引き継ぎ、多くの大手製薬を顧客に持つ。規模で勝る同業の大手とは異なり、独立して身軽になった立場で立て直しに挑む、臨床試験の受託の専門の立ち位置にいる。
製薬会社やバイオの会社に代わって、新薬の臨床試験の設計から、患者の募集、運営、データの集計、当局への対応までを一括して請け負うのが事業の柱。九十を超える国で多数の試験を同時に進める力を持つ。これに加え、患者の募集の支援や、試験を支える仕組みの提供も手がける。請け負った試験の規模と進み具合に応じた報酬で稼ぐ構造になっている。
大手の検査会社から独立して間もないため、利益率が低く負債も重い、立て直しの途上の弱さを抱える。製薬やバイオの会社の資金繰りが厳しくなると、新しい試験の発注が鈍る。同業には規模で勝る強力な大手が多く、受注の争いが激しい。受注残を売上に変える効率が落ちれば、収益の回復が遠のく。立て直しの遅れが株価に重くのしかかる。
配当を出さず、現金を負債の返済と採算の改善に充てる立て直し期の経営。費用を抑え、利益率の低い案件の構成を見直して収益力を取り戻すことを最優先に置く。世界規模の実行力という土台を生かしつつ、大手から独立した直後の体制を整える方針が特徴になっている。
製薬会社の開発予算と、受注残、採算の改善に依存する。製薬やバイオの会社が研究開発に資金を投じて臨床試験の発注が続くか、抱える受注残を着実に売上へ変えられるか、大手から独立した直後の費用のかさむ体制を立て直して採算を改善できるか、そして同業との受注の争いに耐えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $564M(21%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$175M
- 他の流動資産$723M
- 固定資産$1.8B
- 流動負債$913M
- 長期借入金$1B
- 短期借入金$5M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.7B
- 売上成長率
- 1.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −32.0%
- 純利益率
- −36.2%
- ROE
- −175.0%
- ROIC
- −42.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $114M
- フリーCF
- $88M
- 営業CFマージン
- 4.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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