景気敏感な事業で、配当も出す会社
貨車の製造だけでなく、貸し出しと整備、部品までを一貫して担う縦の統合が最大の強み。メキシコに大規模な拠点を持ち、欧州やブラジルにも展開する。貸出専業や製造専業の同業とは異なり、製造と安定した貸し出しの収入を併せ持つことで景気の波を和らげる、鉄道貨車の中堅メーカーの立ち位置にいる。
物資を運ぶ鉄道の貨車を造って売るのが事業の柱。タンク車や穀物用、コンテナ用など多様な貨車を、鉄道会社や貨車の貸出会社、荷主に向けて製造する。メキシコや欧州、ブラジルにも拠点を持つ。これに加え、自社で多数の貨車を保有して長期で貸し出す事業や、車輪の整備や部品の供給も手がける。貨車の製造の売上と、貸し出しの安定収入で稼ぐ構造になっている。
貨車の需要は景気と貨物の量に敏感で、不況になると鉄道会社が発注を絞り、製造が一気に細る波の大きさが最大の弱点になる。鋼材の値上がりや、メキシコ製造への関税は採算を圧迫する。安全規制への対応の一巡で、特定の貨車の需要が落ち着くこともある。同業のメーカーとの受注の争いも激しい。
配当を出しながら、需要に応じて製造の規模を調整する規律ある生産を重んじる経営。製造の波を、貸し出しの安定収入と整備の事業で和らげる。メキシコ拠点の活用と、過剰な在庫を抱えない慎重な運営で、景気の波の大きい事業を着実に回す方針が特徴になっている。
貨物輸送の量と、受注残、原料費に依存する。北米の貨物輸送が活発で鉄道会社や貸出会社からの貨車の発注が続くか、抱える受注残が将来の売上を支えるか、鋼材の費用や、メキシコ製造にかかる関税を抑えられるか、そして貸し出す貨車の稼働率を高く保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $4.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.5B(35%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
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