
GEOS
Geospace Technologies泥や水や振動にさらされる現場で壊れない機器を作る腕を、そのまま別の顧客層へ翻訳してきた履歴がある。地下の岩盤を測る道具と集合住宅の水漏れを止める弁が、同じ製造ラインの延長線上に並んでいる。
顧客と製品を、水道、エネルギー、産業機器の三つの部門に分けている。水道向けには自動検針につなぐ防水のコネクタケーブルや、遠隔で水を止める弁と漏水を知らせる装置を売る。エネルギー向けは陸上と海底で地震データを集める機材やジオフォンで、買い手は探査会社になる。
エネルギー部門の需要は景気と石油・ガス業界の失速に弱いと自ら認めている。水道側が伸びていても、探査の落ち込みを毎回そこで埋められるとは限らない。
2024年10月に三部門の区分と製造原価の配り方を組み替え、水道事業を独立した柱として見せる形に改めた。稼いだ資金は製品開発と生産設備に向けており、株主への現金の払い戻しはしていない。
石油とガスの探査投資、そして米国の水道設備の更新需要という、周期の違う二つのカレンダーで動く。後者には水インフラ融資法による$7.5Bといった連邦の資金供給が追い風になっている。
この会社をどう読むか
売上の内訳がこの十年で静かに入れ替わった会社だ。かつては石油やガスの探査に使う地震計が大半を稼いでいた。いまは水道メーターにつなぐ防水ケーブルや遠隔遮断弁を売る水道部門が、売上のほぼ半分を占める。
共通しているのは、過酷な現場で壊れない機器を作る腕前であり、売り先が地下の油層から自治体の水道網へ広がったとも言える。探査投資が細る年でも水道の更新需要が下支えするが、その水道側も自治体の予算の執行に合わせて動くため、四半期ごとの凹凸は小さくない。
バランスシート (要約)
資産 $153M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $126M(82%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$26M
- 他の流動資産$62M
- 固定資産$65M
- 流動負債$24M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $111M
- 売上成長率
- −18.3%
- 粗利率
- 29.7%
- 営業利益率
- −10.2%
- 純利益率
- −8.8%
- ROE
- −7.7%
- ROIC
- −7.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$22M
- フリーCF
- −$30M
- 営業CFマージン
- −20.1%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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