まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
病原性を弱めたあるウイルスを運び役の土台に使い、天然痘やサル痘のワクチンと、がんを攻める遺伝子の治療を併せ持ち、供給の偏りを解く備えという需要を狙う点が最大の特徴。供給を一社に頼る分野に直に切り込む。弱毒のウイルスを使うワクチンを開発する超小型のバイオの立ち位置にいる。
まだ承認薬を持たず、ワクチンなどを開発する臨床段階のバイオで、収入はない。病原性を弱めたあるウイルスを運び役の土台に使う独自の手立てを持つ。これを使い、天然痘やサル痘といった、ある種のウイルスに対するワクチンを開発し、欧州で早めの承認の道を進む。これらのワクチンは、世界で一社にほぼ頼る供給の偏りを解く備えとして需要が見込まれる。さらに、がんを攻める遺伝子の治療も手がける。政府や財団の契約と増資で開発を続ける。承認後の薬の売上で、いずれ稼ぐ構造を描く。
ワクチンを供給する唯一の大手が、供給の偏りを自ら解けば、この会社の備えの価値が薄れる弱点を抱える。後期の試験で効き目や安全性を示せなければ、前提が崩れる。政府の備えの予算が削られれば、頼みの需要が細る。がんの遺伝子の治療には、先行する競合もいる。流行が起きて初めて意味を持つ備えの性格は、稼ぎに結びつきにくい。会社の規模が小さく赤字が続き、増資で持ち分が大きく薄まる。
配当を出さず、ワクチンの欧州での承認と資金繰りの管理を優先する経営。現在の経営者が率いる。看板のワクチンの後期の試験の遂行と、がんの遺伝子の治療の試験、政府や財団との契約、増資による資金繰りの管理を進める。弱毒のウイルスを使う土台への集中が、運営の中核になっている。
ワクチンの試験と承認、政府の備えの予算に依存する。看板のワクチンが欧州で早めの承認の道を進めるか、ワクチンを一社に頼る供給の偏りを解く備えの需要を取り込めるか、米国や欧州の政府の備えの予算が後押しになるか、そして長い開発のあいだ増資で資金繰りをつなげるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $6M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4M(60%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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