
GTE
Gran Tierra Energy南米の重質油と、カナダの在来型のガス・オイルという性格の違う資産を同時に抱える。エクアドルの契約は生産物を政府と分け合う方式で、油価が上がるほど会社の取り分が下がる逆向きの仕組みが入っている。
コロンビア、カナダ、エクアドルで油田とガス田の権益を持ち、掘り出した原油と天然ガスを売って稼ぐ。売値はブレントやWTIの相場に連動し、コロンビアでは生産量に応じて8%から20%へ上がる政府ロイヤルティを差し引かれる。
原油相場が下がれば収入は直に細り、2026年の設備投資計画もブレント$65前後を前提に組まれている。コロンビアでは許認可や治安、地域社会との折り合いがつかず、複数の探鉱鉱区で作業を止めたままにしている。
生み出したキャッシュを借金の返済に充てることを資本配分の軸に据えている。2025年は22坑を掘って$256.3Mを投じたが、2026年の基本計画は$120Mから$160Mへ絞り、九割超を開発に振り向ける。
2025年の売上はコロンビア70%、カナダ19%、エクアドル11%で、97%がコロンビアだった2023年から二年で散らばった。埋蔵量の比率もコロンビア46%、カナダ38%、エクアドル16%と、三本柱に近い形になっている。
この会社をどう読むか
Gran Tierra Energy は長らくコロンビア単一事業の会社だった。2023年には売上の97%をコロンビアで稼いでいたが、2025年にはその比率が70%まで下がり、カナダが19%、エクアドルが11%を担うようになった。
分散が進んだといっても、掘って売る商売である以上、原油相場が下がれば三か国そろって収入が細る。コロンビアでは治安や地域社会との折り合いがつかず作業を止めた鉱区もあり、生んだキャッシュをどこまで借金の返済に回せるかが当面の焦点になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $229M(14%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$83M
- 他の流動資産$131M
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$356M
- 長期借入金$687M
- 短期借入金$21M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $597M
- 売上成長率
- −4.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −32.4%
- ROE
- −84.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $313M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 52.5%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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