HALO
Halozyme Therapeutics薬そのものは作らず売らず、点滴を皮下注射に変える土台技術だけを貸す身軽さが持ち味だ。ロシュや武田、ファイザーなど13社とENHANZEで組み、買収で得たHypercon技術ではヤンセンやリリーとも契約している。
自社の酵素rHuPH20を使う技術ENHANZEを製薬各社にライセンスし、契約時の一時金と開発の節目ごとの支払いを受け取る。承認された薬が売れれば売上ロイヤルティが入り、現在は10製品がその対象になっている。
ロシュの薬が競合に押されるか、rHuPH20の特許が切れて他社が同じ酵素を使えるようになれば、ロイヤルティは細る。自社に売る薬がないため、失った分を自力で埋める手立てがない。
自前の新薬開発には踏み込まず、他社に貸せる技術を買い足す方向に資金を向ける。Elektrofiを買収してHypercon技術を取り込み、Surf Bioの技術も次の貸し出し口として育てている。
収入の源は自社の薬ではなく提携先の薬の売れ行きで、10製品のうち5つがロシュ由来という偏りがある。rHuPH20を守る特許がいつまで効くか、新しい提携をどれだけ結べるかが次の稼ぎを用意する。
この会社をどう読むか
Halozyme Therapeutics が売っているのは薬ではなく、酵素だ。自社の酵素rHuPH20を組み合わせると、点滴で何十分もかけていた投与が数分の皮下注射で済むようになる。
この技術ENHANZEをロシュや武田、ファイザーなど13社に貸し、承認された薬が売れるたびにロイヤルティが入る。ただし10製品のうち5つはロシュ由来で、主力事業が細れば代わりに立てる自社製品がない。
バランスシート (要約)
資産 $2.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $49M(2%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$134M
- 他の流動資産$691M
- 固定資産$1.7B
- 流動負債$177M
- 長期借入金$2.1B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.4B
- 売上成長率
- 37.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 33.6%
- 純利益率
- 22.7%
- ROE
- 649.2%
- ROIC
- 16.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $652M
- フリーCF
- $645M
- 営業CFマージン
- 46.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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