
HCI
HCI Group大手が敬遠するフロリダの住宅保険に的を絞りつつ、保険業務を効率化する自社開発のソフトを外販する技術子会社を併せ持つ点が最大の強み。保険の引き受けと技術の両輪を回す独特の構造を取る。州営保険からの移管という需要を取り込み、技術で効率を高める、フロリダ保険の専門家の立ち位置にいる。
ハリケーンの危険が高いフロリダで、大手が引き受けを絞る住宅保険を引き受け、その保険料が収益の柱。州営の保険から民間へ移される契約も受け取る。あわせて、保険の引き受けや事故処理を効率化する自社開発のソフトを外販する技術子会社を持ち、その成長も価値を押し上げる。保険料と保険金の差に、技術子会社の価値と運用益を加えて稼ぐ構造になっている。
大型のハリケーンが直撃すれば、保険金の支払いが集中して損失が膨らむ。再保険の費用の高騰は採算を圧迫する。フロリダへの集中は、一つの地域の災害が業績を直撃する弱さになる。料率規制が引き受けの採算を抑えれば収益が削れる。上場させた技術子会社の株価の下落も、評価を揺らす。
配当を続けながら、保険の引き受けと技術子会社の育成を両輪で進める経営。再保険を厚く使って大型災害の負担を抑える。上場させた技術子会社の価値を高めつつ、フロリダの料率規制に対応して引き受けの採算を守る方針が特徴になっている。
フロリダの保険市場と、ハリケーン、技術子会社の価値に依存する。州営保険からの移管で契約を伸ばせるか、ハリケーンの被害と再保険の費用をこなせるか、保険業務のソフトを外販する子会社が成長するか、そしてフロリダの料率規制が引き受けの採算を許すかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1B(41%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$1.2B
- 長期借入金$32M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $901M
- 売上成長率
- 20.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 33.2%
- ROE
- 28.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $444M
- フリーCF
- $441M
- 営業CFマージン
- 49.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $19M
- 配当性向
- 6.5%
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