HESM
Hess Midstream通した量に応じた料金しか受け取らないため相場の上下には鈍い一方、顧客は実質1社に集中している。GIPが2025年に持ち分を売り切り、Chevronが約37.9%を握る単独スポンサーになったことで、その集中はむしろ強まった。
バッケンとスリーフォークスの産出物を集めて処理し運ぶ設備を持ち、通した量に応じた料金を受け取る。契約にはChevronのバッケン産出をほぼ全量押さえる専用条項と最低数量保証、物価連動の料金改定が組み込まれており、相場が下げても収入が落ちにくい。
最低数量保証は下値を守るが、契約更新の局面で条件が緩めば守りは薄くなる。原油相場が長く低迷してChevronがバッケンの掘削を絞れば、保証の水準そのものが下がっていく。
四半期ごとに手元の余剰現金を45日以内に全額分配すると定款で縛っており、還元の優先度が制度として固定されている。スポンサーからClass B持ち分を買い戻す取引を年に何度も重ね、発行済みの整理も並行して進める。
収入はChevronがバッケンでどれだけ掘り続けるかにほぼ直結する。2025年に圧縮能力を約20MMcf/d増やし、2026年初にも新設の圧縮基地が約50MMcf/d分稼働しており、設備側は増産を受け止める準備を先に済ませた。
この会社をどう読むか
Hess Midstreamは、ノースダコタのバッケン頁岩層で産出物を集めて処理し運ぶ設備だけを持つ会社だ。2025年7月にHessがChevronに買収され、契約相手の名前がそのままChevronに書き換わった。
顧客がほぼ1社という構造は普通なら弱点だが、専用条項と最低数量保証、物価連動の料金改定が下値を守っている。掘る危険を負わない代わりに、Chevronがバッケンでどれだけ掘り続けるかがそのまま行方を決める。
バランスシート (要約)
開示から読める範囲では借金が重い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$157M
- 固定資産$4.2B
- 流動負債$188M
- 長期借入金$3.7B
- 短期借入金$33M
この判定で見た指標: 流動比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.6B
- 売上成長率
- 8.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 62.2%
- 純利益率
- 21.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $984M
- フリーCF
- $728M
- 営業CFマージン
- 60.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- —
- 配当性向
- —
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