HFFG
HF Foods Group汎用の食品卸ではなく、アジア料理店という顧客層そのものを商圏として囲う。中国語での受発注と、北米・南米・アジアにまたがる東洋食材の調達網は、総合卸の大手企業が本気で作りに行きにくい部分だ。
16カ所の物流拠点と4カ所の積み替え拠点、400台超の車両で、青果や冷凍・乾物、非食品を独立系のアジア料理店へ運ぶ。納品先は約1万5000カ所、46州に届く。頻度の高い配送と欠品の少なさで店に食い込み、注文受付は中国語に対応した中国の外部委託コールセンターが担う。
食品卸は元々利幅が薄く、燃料と人件費の上昇がそのまま利益を削る。買収を重ねてきたぶん、のれんの減損という形で過去の値付けが表に出やすい。外食の景気が冷えたとき、真っ先に発注を絞るのが独立系の店だという点も効いてくる。
買収でつなぎ合わせた拠点を統合し、配送効率を上げることに手元資金を割く。アジア料理店を核として、隣接する民族系・専門外食のセグメントへ客層を広げる長期計画を掲げる。
独立系レストランの客足と発注が続くかどうかが出発点で、その上に燃料費と仕入れの管理が乗る。買収で増えた拠点を一つの配送網として束ね直せるかが、日々の積載効率を決める。
この会社をどう読むか
食品卸は地味な商売だが、HF Foods Groupの出自は少し変わっている。2016年にAtlantic Acquisition Corpという空箱の買収会社として設立され、2018年の逆さ合併で事業会社を取り込み、いまの社名になった。その後も同業や倉庫会社を買い足して今の規模になっている。
出来上がったのは、46州にまたがる約1万5000カ所のアジア料理店へ食材を運ぶ専門の配送網だ。強みは物流そのものより、中国語での受発注や東洋食材の調達といった、総合卸が手を出しにくい細部にある。買収で継ぎ足した拠点をどこまで一つの網として回せるかが、薄利の商売で利益を残す条件になる。
バランスシート (要約)
資産 $542M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $202M(37%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$9M
- 他の流動資産$185M
- 固定資産$348M
- 流動負債$165M
- 長期借入金$99M
- 短期借入金$7M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.2B
- 売上成長率
- 2.2%
- 粗利率
- 16.9%
- 営業利益率
- −2.7%
- 純利益率
- −3.2%
- ROE
- −19.2%
- ROIC
- −8.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $25M
- フリーCF
- $7M
- 営業CFマージン
- 2.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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