
HLNE
Hamilton Lane1991年から取引所を通さない市場だけを見続けた蓄積が、運用成績より先に商品になっている。自前の分析基盤Cobalt LPを月額で外部に売っており、運用会社でありながらデータ会社の顔も併せ持つ。
投資判断まで引き受ける資産からは運用報酬と成果報酬を取り、判断を顧客に残す助言だけの資産からは助言料を取る。前者は顧客ごとの専用口座が約$99B、自前の合同ファンドが約$40Bで、この二つが大半を占める。
未公開企業の売却が滞ると成果報酬が消え、助言先も新規の出資判断を止める。売り物が人と蓄積したデータであるため、専門家が抜けても在庫のように補充が利かない。
株式は2種類に分かれ、創業世代が持つClass B株には1株10票の議決権がある。持ち分が一定を割れば1票へ戻る仕組みで、支配は永続ではなく期限つきに設計されている。
年金基金や政府系ファンド、富裕層が未公開市場へ資金を振り向け続けるかどうかに収入が連動する。22拠点に散る265人の運用専門家を抱え続けられるかも、助言の値段をそのまま決める。
この会社をどう読むか
Hamilton Laneの顧客の多くは、自前の投資チームを持っている。それでも未公開株や未公開融資の世界は外から中身が見えにくく、判断の手前で外部の目を借りに来る。
その結果、実際に自分で運用する約$138Bより、判断を預からず助言だけを引き受ける約$819Bのほうがはるかに大きくなった。1991年から取引所を通さない市場だけを見続けた蓄積が、運用成績より先に売り物になっている。この非対称さが会社の性格をつくっている。
バランスシート (要約)
資産 $2.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $915M(40%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$372M
- 長期借入金$278M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $759M
- 売上成長率
- 6.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 32.8%
- ROE
- 27.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $425M
- フリーCF
- $419M
- 営業CFマージン
- 56.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $88M
- 配当性向
- 35.2%
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