HROW
Harrow眼科という一つの分野に的を絞り、既存の眼科の薬の権利を買い取って品揃えを広げ、自社の販売網で普及させる手法が最大の特徴。新薬の開発の不確実性を避けつつ、眼科の医師との関係を深める。総合の製薬とは異なり、眼科の薬の品揃えと販売に特化した、専門の製薬会社の立ち位置にいる。
目の病気や手術に使う薬を専門に扱うのが事業の柱。手術の前後に使う薬や、ドライアイ、緑内障といった目の病気の治療薬を、眼科の医師に向けて販売する。新薬を一から開発するより、既存の眼科の薬の権利を買い取って品揃えに加え、自社の販売網で広げる手法を取る。眼科という一つの分野に資源を集中する。集めた眼科の薬の販売で稼ぐ構造になっている。
成長を買収に頼るため、買収を重ねて膨らんだ借入が重く、金利の負担が経営を縛る弱点を抱える。買い取った薬の売上が想定どおりに伸びない恐れもある。安価な後発品が、扱う薬の一部を侵食することもある。保険の支払いの引き下げは採算を圧迫する。眼科の大手や、同じ分野の同業との競争も続く。
配当を出さず、現金を眼科の薬の権利の買収と、販売網の強化に充てる成長投資型の経営。新薬の開発に賭けるより、有望な薬を買い取って売り伸ばす手法を取る。眼科への特化を強みに品揃えを広げつつ、買収で膨らんだ借入の管理にも気を配る方針が特徴になっている。
眼科の薬の需要と、買収、保険の支払いに依存する。手術や目の病気の治療に使う薬の需要が眼科の現場で伸びるか、有望な眼科の薬の権利を買い取って品揃えを広げられるか、保険の支払いが採算を支えるか、そして買収で膨らんだ借入を返しながら販売を伸ばせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $399M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $52M(13%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$73M
- 他の流動資産$139M
- 固定資産$188M
- 流動負債$96M
- 長期借入金$250M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $272M
- 売上成長率
- 36.4%
- 粗利率
- 75.1%
- 営業利益率
- 11.2%
- 純利益率
- −1.9%
- ROE
- −9.8%
- ROIC
- 8.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $44M
- フリーCF
- $43M
- 営業CFマージン
- 16.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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