International Bancshares は、テキサス州の国境地帯に根を張り、対メキシコ貿易の資金を担う家族色の濃い地方銀行だ。
最大の強みは、国境の街々で築いた半世紀の信頼と、対メキシコ商流への深い理解にある。大手銀行には薄すぎ、新規参入には濃すぎる市場をほぼ独り占めし、業界屈指の経費率の低さと厚い資本で景気の波を乗り切ってきた。一方で関税の引き上げや通商摩擦は国境貿易という土台を直接揺らし、メキシコ経済の混乱も商流を細らせる。商業用不動産への貸出の偏りと、長期政権ゆえの後継の不透明さも宿題になる。IBOC を読むときは、国境貿易の動向と利ざや、貸し倒れを軸に見るとよい。
