
ICHR
Ichor Holdings半導体装置の配管系という、清浄さと精度が厳しく問われる部分を一括で組み立てる専門性が最大の強み。装置メーカーが内製しにくい複雑な集合体を任され、いったん組み込まれると切り替えにくい。完成品ではなく装置の中核の一部に徹し、製造装置の受託事業者として食い込む立場にいる。
半導体を作る装置の内部で、加工に使う薬液や特殊なガスを精密に流し制御する配管やバルブの集合体を、設計図に基づいて組み立てて納めるのが収益の柱。装置を作る大手から、自社で作るより外注した方が安く済む部分をまとめて請け負う。少数の大手装置メーカーへの依存が大きい。組み立てた量と効率で稼ぐ構造になっている。
半導体の設備投資は波が大きく、投資が冷えると装置の生産が止まり、下請けの注文がまとまって消える。少数の大手装置メーカーに頼るため、一社の発注減が業績を直撃する。下請けは利益率が薄く、部品費や人件費の上昇を吸収しきれないと採算が痛む。受注の上下が読みにくい弱さも抱える。
配当を出さず、現金を設計力の強化と内製化、効率の改善に充てる経営。部品の一部を自前で作って利益率を底上げする取り組みを進める。少数の大手への依存を減らすため、納め先と扱う部品の幅を広げる方針が特徴になっている。
半導体の設備投資と、大手装置メーカーの受注、部品の調達に依存する。人工知能向けなどで半導体への投資が増えて装置が作られるか、納め先の装置メーカーの生産計画が上向くか、部品を安定して安く仕入れられるか、そして薄い利益率を効率の改善で守れるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $943M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $664M(70%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約16年分
- 現金・現金同等物$98M
- 他の流動資産$312M
- 固定資産$533M
- 流動負債$130M
- 長期借入金$117M
- 短期借入金$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $948M
- 売上成長率
- 11.6%
- 粗利率
- 9.3%
- 営業利益率
- −4.1%
- 純利益率
- −5.6%
- ROE
- −8.0%
- ROIC
- −3.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $30M
- フリーCF
- −$6M
- 営業CFマージン
- 3.2%
- 現金ランウェイ
- 約16年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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