
ICUI
ICU Medical針のない接続部品という感染対策の定番を世界に広げた発明の系譜と、点滴に関わる消耗品から機器までの品揃えの幅が最大の強み。ポンプと消耗品の組み合わせは、据え付けた病院を長く囲い込む。点滴という不滅の医療行為の脇を固める専業の立ち位置にいる。
点滴の薬液を体に送る管や針のない接続部品、薬の調製器具といった消耗品の販売が収益の柱。感染を防ぐ接続部品は病院の標準品として使われ続ける。大型買収で加えた輸液ポンプと監視機器が第二の柱で、据え付けたポンプが専用の消耗品を呼ぶ。病院の点滴という日常の医療行為の数で稼ぐ構造になっている。
買収したポンプ事業の品質指摘と回収は、過去に利益と評判を大きく削った。病院の購買代行の値下げ圧力は薄い利幅をさらに絞る。薬液は災害による工場停止が供給を揺らした前歴がある。借入の重さは金利上昇下で続く重しになる。
配当を出さず、現金を借入の返済とポンプの新型開発に振り向ける経営。買収の統合と品質体制の立て直しを最優先し、採算の悪い製品は整理する。消耗品の安定で機器の波を支える方針が特徴になっている。
病院の患者数と、ポンプ事業の立て直し、薬液の供給に依存する。入院と点滴の件数が消耗品を支え続けるか、買収したポンプの品質問題の後始末と新型の投入が進むか、薬液の生産と価格が安定するか、そして病院の購買統合の値下げ圧力をこなせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $4.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.1B(52%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$308M
- 他の流動資産$883M
- 固定資産$2.9B
- 流動負債$499M
- 長期借入金$1.3B
- 短期借入金$19M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.2B
- 売上成長率
- −6.3%
- 粗利率
- 36.8%
- 営業利益率
- 1.9%
- 純利益率
- 0.0%
- ROE
- 0.0%
- ROIC
- 1.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $180M
- フリーCF
- $92M
- 営業CFマージン
- 8.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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