IHRT
iHeartMedia全米最大のラジオ放送網と、米国で首位のポッドキャストの両方を持つ規模が最大の特徴。八百を超えるラジオ局の聴取者と、成長するポッドキャストの両方に広告を届けられる。音声のメディアという一つの軸で、放送とネットの配信を束ねる。音楽配信の大手とは異なる、ラジオとポッドキャストを軸にする米国最大の音声メディアの立ち位置にいる。
音声のメディアで広告を売るのが事業の柱。柱は三つで、全米に八百を超えるラジオ局を持つ放送と、番組の配信や催しの事業、米国で首位のポッドキャストとネットの音声配信、そして広告の代理や、ラジオ向けのソフトの事業からなる。広告の収入が中心になる。かつて巨額の借入を抱えて経営に行き詰まり、再建を経て再上場した。費用の削減を進めている。音声のメディアの広告で稼ぐ構造になっている。
従来のラジオの広告は、ネットの音声配信への移行で構造的に縮む弱点を抱える。音楽やポッドキャストの配信の大手、衛星ラジオとの、聴取者と広告を巡る競争も激しい。放送の免許の価値の見直しによる損失も計上した。費用の削減が目標に届かなければ、立て直しが遠のく。再建を経てなお重い借入が、金利の負担として経営を縛る。大株主の投資会社の売却の圧力もある。
配当を出さず、現金を費用の削減と借入の圧縮に充てる立て直し期の経営。長く率いる経営陣のもとで、ラジオの縮小を受け入れつつ、米国首位のポッドキャストとネットの音声配信を成長の柱に育てる。重い借入を減らし、音声のメディアの近代化を進めることを最優先に置く方針が特徴になっている。
ラジオの広告と、ポッドキャストの成長、費用の削減に依存する。ラジオの広告の予算が保たれるか、米国首位のポッドキャストやネットの音声配信が成長するか、ネットの音声配信への移行に対応できるか、そして費用の削減と借入の圧縮を進められるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $5.1B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、借金は本業の稼ぎの約14年分
- 現金・現金同等物$271M
- 他の流動資産$1.2B
- 固定資産$3.7B
- 流動負債$967M
- 長期借入金$5B
- 短期借入金$73M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.9B
- 売上成長率
- 0.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −0.5%
- 純利益率
- −12.2%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $93M
- フリーCF
- $11M
- 営業CFマージン
- 2.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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