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Ingles Markets創業家のロバート・イングル2世会長が議決権の7割超を握り続けている点が、他の上場スーパーと一線を画す。上場から約40年、地盤の山間部から動かず深耕してきた蓄積が、店舗網と物流の効率に表れている。
ノースカロライナを中心に6州で194店のスーパーを運営し、生鮮食品や総菜、自社ブランド商品に加え、給油所や薬局を併設して来店1回あたりの単価を積み上げる。地域内に自前の物流拠点を持ち、店舗網へ効率よく配送する体制を敷いている。
全国チェーンが同じ地盤に安値で攻め込めば、価格勝負で削られやすい規模の小ささが表に出る。ヘリーンでは配送拠点も店舗も直撃を受け、被災店の一部はいまも再開できていない。山を挟んだ地形は、災害からの復旧を長引かせる方向にも働く。
派手な出店拡大より、地盤の州で店舗を建て替え・拡張して既存の顧客基盤を掘り下げるやり方を取る。1993年から四半期ごとの現金配当を欠かさず続けており、イングル家が主導権を握ったままこの構えが変わっていない。
山あいの地盤で暮らす客の家計と、全国展開の量販店や会員制倉庫店との価格競争の帰趨に左右される。2024年秋のハリケーン・ヘリーンで在庫と店舗設備に損害を受けたように、地盤が自然災害に弱い地形である点も業績を揺らす。
この会社をどう読むか
Ingles Marketsは一見、どこにでもある地方のスーパーチェーンに見えるが、株式の議決権構造を見ると印象が変わる。創業家であるイングル家のロバート・イングル2世会長が、いまも議決権の7割超を握っているのだ。
1965年にノースカロライナで法人化し、1987年に上場してからもこの構図は変わっていない。194店のほぼすべてがアシュビル近郊の物流拠点から280マイル圏内に収まっており、まとめて配送できる効率を強みにしてきた。ただしこの集中は諸刃で、2024年のハリケーン・ヘリーンでは店舗と在庫が直撃を受け、被災した3店は今も営業を再開できていない。地盤への深さと、その地盤特有の脆さを併せ持つ会社だ。
バランスシート (要約)
資産 $2.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(63%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$366M
- 他の流動資産$609M
- 固定資産$1.6B
- 流動負債$303M
- 長期借入金$497M
- 短期借入金$17M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $5.3B
- 売上成長率
- −5.4%
- 粗利率
- 23.9%
- 営業利益率
- 2.2%
- 純利益率
- 1.6%
- ROE
- 5.2%
- ROIC
- 4.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $154M
- フリーCF
- $40M
- 営業CFマージン
- 2.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $12M
- 配当性向
- 14.7%
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