INDV
Indivior Pharmaceuticals依存症治療という、大手製薬が敬遠しがちな領域で数十年の処方実績と医療現場との関係を築いてきた点が最大の強み。月一回の注射で治療から脱落しにくくする主力薬は、再発防止の決め手として公的機関にも支持される。社会問題の解決と収益が重なる、特異な専門製薬の立ち位置にいる。
オピオイド依存症の患者の離脱症状を抑え、回復を支える治療薬の販売が収益の柱。主力は月に一度の注射で効果が続く徐放型の薬で、毎日の服薬が難しい患者の治療継続を助ける。診療所や矯正施設、公的な保険制度を通じて処方される。依存症治療への公的支出に支えられ、処方の積み上げで稼ぐ構造になっている。
収益が依存症治療というひとつの領域に集中しており、主力薬の処方が鈍ると全体が傾く。公的保険の支払い縮小や政策の変更は需要を直接削る。過去には販売を巡る司法問題で巨額の和解金を払った経歴があり、規制と訴訟のリスクが常につきまとう。後発品の侵食も止まらない。
配当を出さず、資金を主力注射薬の処方拡大と自社株買いに振り向ける経営。採算の合わない地域や製品からは撤退し、米国の依存症治療に経営資源を集中する。訴訟の後始末を進めながら、単一領域の深掘りで生き残る方針が特徴になっている。
主力注射薬の処方拡大と、公的保険の支払い、政策の後押しに依存する。依存症治療への国の予算と保険適用が保たれるか、月一回の注射という利便性で旧来の毎日服薬の薬から切り替えが進むか、後発品との競争で旧主力の減収を補えるか、そして次の治療薬を育てられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.2B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$195M
- 他の流動資産$457M
- 固定資産$549M
- 流動負債$914M
- 長期借入金$290M
- 短期借入金$29M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.2B
- 売上成長率
- 4.3%
- 粗利率
- 80.2%
- 営業利益率
- 21.1%
- 純利益率
- 16.9%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$27M
- フリーCF
- −$93M
- 営業CFマージン
- −2.2%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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