IPG Photonics は、金属の切断や溶接に使うファイバーレーザーを発明者が率いてきた世界最大手だ。
最大の強みは、ファイバーレーザーの発明者が築いた技術の蓄積と、心臓部の部品まで内製する垂直統合にある。高出力と信頼性が問われる用途ではなお代替の利かない選択肢で、無借金級の財務が消耗戦を耐える体力になる。一方で世界の製造業の投資が冷えるとレーザーの注文は真っ先に削られる。最大市場だった中国では地場メーカーが価格で席巻し、汎用品の牙城は既に崩れた。技術の世代交代で後れを取れば王座の根拠が消える。IPGP を読むときは、設備投資の回復と新用途の伸び、中国勢との価格差を軸に見るとよい。
