IQST
iQSTEL利用者に直接売らず通信会社どうしをつなぐ卸に徹し、そこへ買収でフィンテックを足した。2025年5月にOTCQXからナスダック・キャピタル・マーケットへ移り、取引の場は一段上がっている。
買った通信を売る差額で稼ぐ卸で、2025年12月期の内訳は音声54.5%、SMS36.6%、フィンテック8.9%。主な収益源は QXTEL と IoT Labs の二社で、合わせて$259Mを売り上げた。
2025年12月期は$316.9Mを売って通信部門の粗利が$8.7M、率にして3%に届かない。純損失は$8.51Mで、QXTEL の買収に使った借入金の利息と、のれんの減損$2.17Mが効いている。
借入で会社を買い、売上を積み増す進め方をとってきたぶん、利息と減損が損益に残る。配当を払った実績はなく、稼ぎは事業の運転に回すと明言している。
流す通話とSMSの量と、1本あたりのごくわずかな取り分が積み上がるかで決まる。事業の追加は買収で行っており、2025年7月に連結した GlobeTopper がフィンテック側の入口になった。
この会社をどう読むか
iQSTEL の2025年12月期の売上高は$316.9Mで前年から12%増えた。それでも通信部門に残った粗利は$8.7M、株価は2024年1〜3月の$28〜$31台から、2026年3月末には$1.59になっている。
1本の通話やSMSを右から左へ流して数セントを取る商いなので、売上の大きさは規模の証明にならない。買収で売上を積み上げるほど借入の利息とのれんが重くなり、増えた売上が株主の取り分まで届かない。
バランスシート (要約)
資産 $51M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $16M(32%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$34M
- 固定資産$15M
- 流動負債$35M
- 長期借入金$31K
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $317M
- 売上成長率
- 11.9%
- 粗利率
- 3.0%
- 営業利益率
- −1.3%
- 純利益率
- −2.7%
- ROE
- −52.3%
- ROIC
- −16.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$4M
- フリーCF
- −$4M
- 営業CFマージン
- −1.2%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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