IT
GartnerIT分野を中心とした調査・助言で最大手の地位を築き、膨大な調査の蓄積と専門家を抱える点が最大の強み。中立的な立場の評価は企業の意思決定に欠かせず、いったん会員になると継続して頼られる。会員制の継続課金という安定した収益構造で、業界の標準的な情報源になっている立ち位置にいる。
企業のIT分野を中心に、技術の動向や製品の比較、経営の課題についての調査レポートと専門家の助言を提供する会員制の収入が収益の柱。企業は年間契約で会員になり、レポートや助言を継続して受け取る。これに、業界向けの会議の開催や、個別のコンサルティングが加わる。会員の継続課金から安定して稼ぐ構造になっている。
景気後退で企業が経費を絞ると、会員契約の更新が鈍り、新規獲得も難しくなる。提供する調査や助言の価値が薄れると、解約が増える。人工知能が情報の整理や助言を肩代わりする動きが、調査・助言サービスの価値を脅かすリスクや、競合との価格競争も、収益の重しになりうる。
配当を出さず、利益を会員サービスの強化と、新しい技術分野への調査拡大、自社株買いに振り向ける経営。会員制の継続課金という安定した土台の上で、調査の質と幅を保ちながら会員を増やし、企業の意思決定に欠かせない情報源であり続けることで稼ぐ方針が特徴。
会員契約の継続と、新規会員の獲得に依存する。企業がITや経営の判断に外部の調査・助言を必要とし続けるか、会員が契約を更新するか、新しい技術分野へ調査の対象を広げられるか、そして企業のIT投資が活発かが、業績を左右する大きな前提になる。会員数の伸びが収益の土台になる。
バランスシート (要約)
資産 $8.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $320M(4%)。
支払い余力は厚い。営業利益は支払利息の8.2倍、自由に使える現金で借金を約2.5年で返せる
- 現金・現金同等物$1.7B
- 他の流動資産$2.3B
- 固定資産$4B
- 流動負債$4.1B
- 長期借入金$3B
- 短期借入金$5M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.5B
- 売上成長率
- 3.7%
- 粗利率
- 68.8%
- 営業利益率
- 15.8%
- 純利益率
- 11.2%
- ROE
- 228.0%
- ROIC
- 24.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.3B
- フリーCF
- $1.2B
- 営業CFマージン
- 19.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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