ITRI
Itron北米の検針網で築いた圧倒的な設置基盤と、計器からデータ管理までの一貫提供が最大の強み。電化と異常気象が送電網の投資を促す時代の流れは、計器と頭脳の両事業の追い風になる。検針の会社から送電網の頭脳役へ昇格しつつある立ち位置にいる。
電力会社や水道局に納める通信機能付きの計器と、検針データを集めて分析する基盤の利用料が収益の柱。計器は一度設置すると十年以上使われ、管理ソフトと保守の契約が長く続く。停電の検知や漏水の発見、送電網の負荷の調整まで踏み込む頭脳側の事業を育てている。公益会社の近代化投資に乗って稼ぐ構造になっている。
公益会社の投資は規制と予算の都合で延期されやすく、大型案件の期ずれが業績を振らす。計器の更新の波が一巡すれば、機器の谷が来る。部品不足は過去に納期と利益を直撃した。系統のソフトでは巨大企業との競合に挟まれ、価格と機能の両面で攻められる。
配当を出さず、資金をソフト事業の開発と自社株買いに振り向ける経営。機器の売り切りから、データと管理の継続収入へ重心を移す。受注残の質を重視し、採算の薄い案件を選別する方針が特徴になっている。
公益会社の投資計画と、計器の更新周期、頭脳事業の育成に依存する。送電網の強靱化と検針の自動化への投資が続くか、旧世代の計器の更新の波を取り込めるか、データ分析や系統制御のソフトが利幅の厚い柱に育つか、そして部品の調達が安定するかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $3.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.7B(46%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$1B
- 他の流動資産$802M
- 固定資産$1.9B
- 流動負債$1B
- 長期借入金$789M
- 短期借入金$460M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.4B
- 売上成長率
- −3.0%
- 粗利率
- 37.7%
- 営業利益率
- 13.2%
- 純利益率
- 12.7%
- ROE
- 17.5%
- ROIC
- 8.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $406M
- フリーCF
- $383M
- 営業CFマージン
- 17.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
ITRI の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…