
JELD
JELD-WEN Holding単一ブランドで勝負する建材メーカーと違い、地域ごとに買収した名前を残したまま棚を埋めてきた。1992年のスペイン企業買収から欧州へ広げた経緯が、いまの多ブランド構成に表れている。
室内ドアや玄関ドア、木製・樹脂製・金属製の窓を作り、住宅建築業者や流通、量販店へ卸す。北米のLaCantinaやVPI、欧州のSwedoorやDANAなど買収先の名を残して使い分け、2025年の売上は$3.21Bだった。
金利が上がって住宅着工が冷え込むと、窓とドアの受注は真っ先に細る。2023年に豪州事業を売って本業へ絞った後も負債は重く、需要の谷では利払いが業績を圧迫しやすい。
工場網の再編と負債の圧縮を先に置き、株主への現金還元は後回しになっている。原材料費の価格転嫁と拠点の絞り込みが当面の宿題。
新築住宅の着工が鈍っても改修の需要が下支えするかどうかに、売上の伸びがかかる。木材など原材料の値上がりを価格に転嫁できるか、14カ国76拠点の工場と物流網を採算に乗せられるかも効く。
この会社をどう読むか
JELD-WEN Holding はドアと窓の建材メーカーだが、出発点は一つの製材工房だった。
1960年、リチャード・L・ウェント氏が4人の仲間と組んでオレゴンの製材工場を買い取った。1992年にスペインのドア会社を買ったのを皮切りに欧州へ広がり、いまは14カ国76拠点を回している。地域ごとに買った名前を残したまま棚を埋める多ブランド方式で、稼ぎの土台は新築住宅の着工と既存住宅の改修という、景気に敏感な二つの事業にある。
バランスシート (要約)
資産 $2.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $92M(4%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年分
- 現金・現金同等物$136M
- 他の流動資産$881M
- 固定資産$1.1B
- 流動負債$578M
- 長期借入金$1.1B
- 短期借入金$24M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.2B
- 売上成長率
- −14.9%
- 粗利率
- 16.0%
- 営業利益率
- −13.0%
- 純利益率
- −19.3%
- ROE
- −673.6%
- ROIC
- −26.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$5M
- フリーCF
- −$125M
- 営業CFマージン
- −0.2%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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