KEEL
Keel Infrastructure安価な水力を含む確保済みの電力契約と用地という、新規取得が難しい資産を先に持つ点が最大の強み。採掘で培った大電力施設の運営経験は転用の下地になる。採掘から計算基盤への転身という業界共通の賭けを、北米の電力の好立地で試す一団の立ち位置にいる。
米国とケベックに持つ電力契約付きの施設群が資産の核になる。祖業のビットコイン採掘の収入を残しつつ、施設を人工知能向けの計算データセンターへ転換する工事を進める。電力の確保が困難な時代に、確保済みの電源と用地を高性能計算の貸し床に変えて稼ぐ構造を目指している。
転換は構想が先行し、契約の発表が遅れるほど期待が剥がれる。人工知能投資の波が引けば、改修済みの床が空く。採掘の収入はビットコイン価格と半減期に削られる。赤字と調達の繰り返しは希薄化を重ね、社名変更でも過去の烙印は消えにくい。
配当はなく、調達した資金を施設の転換工事に集中する転身の経営。採掘の機材投資は絞り、電力資産の価値を計算需要に振り向ける。契約の獲得を発表で示しながら資金をつなぐ方針が特徴になっている。
転換工事の進行と、入居契約の獲得、資金の調達に依存する。データセンターへの改修が工期と予算で進むか、人工知能企業との長期の入居契約が実際に結ばれるか、転換社債などの資金調達が続くか、そして祖業の採掘収入が橋渡しの現金を生むかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $560M(43%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$573M
- 他の流動資産$253M
- 固定資産$470M
- 流動負債$148M
- 長期借入金$572M
- 短期借入金$97M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $229M
- 売上成長率
- 72.0%
- 粗利率
- −8.2%
- 営業利益率
- −65.2%
- 純利益率
- −124.1%
- ROE
- −50.8%
- ROIC
- −9.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$227M
- フリーCF
- −$327M
- 営業CFマージン
- −98.8%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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