KRC
Kilroy Realty平均築年数の若さと環境性能の高さで、人材を呼び戻したい企業が選ぶ側のビルを揃えている点が最大の強み。古いビルから新しいビルへ需要が絞られる質への選別は、同社に有利に働く。人工知能企業の拡張が集中するサンフランシスコに足場を持つ、西海岸特化の開発型の大家の立ち位置にいる。
サンフランシスコやシアトル、サンディエゴなど西海岸の都市に持つオフィスビルと研究施設の賃料が収益の柱。借り手は技術企業と生命科学の会社が中心で、契約は複数年に及ぶ。自ら開発した築浅で環境性能の高いビルが多く、平均の築年数は業界でも若い。不動産投資信託として賃料収入の大半を配当で払う構造になっている。
技術企業の人員削減や在宅勤務の定着は、床需要を直接削る。西海岸への集中は、地域の景気と政治、災害のリスクを丸ごと抱え込む。空室の長期化は賃料の値下げ競争を招き、金利上昇は配当株としての評価と借り換えの両面を直撃する。大口の借り手の退去は穴埋めに何年もかかる。
配当を維持しながら、物件の売却益を新しい開発と財務の健全化に回す経営。土地の仕込みから開発まで自前で行い、完成後の高い賃料で回収する。市況の谷では開発を絞り、需要の回復を待って再開する規律が特徴になっている。
技術企業の床需要と、出社回帰の進展、金利に依存する。人工知能関連の成長企業が西海岸でオフィスを再び広げるか、在宅勤務で減った床需要が新しいビルへ集まるか、生命科学の研究投資が研究施設の需要を支えるか、そして金利が借入と物件評価を圧迫しすぎないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $10.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.4B(50%)。
おおむね健全。同業の平均並みの水準
- 現金・現金同等物$179M
この判定で見た指標: 自己資本比率。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.1B
- 売上成長率
- −2.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $566M
- フリーCF
- $450M
- 営業CFマージン
- 50.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $258M
- 配当性向
- —
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