金属加工の油剤という専門の分野で世界首位を握り、製造業の現場に消耗品として深く食い込んだ地盤が最大の強み。油剤を売るだけでなく、現場での使い方の管理まで引き受けるため、いったん組み込まれると切り替えにくい。世界中の工場の加工工程を支える、特殊な油剤の専門家の立ち位置にいる。
金属を削る、伸ばす、熱処理する工程で、刃や金属を冷やし潤滑し錆を防ぐ特殊な油剤を作って売るのが収益の柱。鉄鋼や自動車、機械の工場で日々使われる消耗品として、繰り返し買われる。油剤を売るだけでなく、現場での使い方の管理や処理まで請け負い、顧客の工程に深く入り込む。使われた量と、技術の役務で稼ぐ構造になっている。
製造業の稼働が落ちると、消耗品の油剤の売れ行きが直接細る。鉄鋼や自動車が景気後退で減産すれば打撃は大きい。原料となる石油由来の材料が高騰すれば、値上げが追いつかず採算が痛む。電気自動車への移行で部品の加工工程が変われば、需要の構成が変わる恐れもある。
配当を続けながら、現場の管理という役務を厚くして顧客との結びつきを深める経営。買収で品揃えと地域を広げる動きも進める。原料費の変動を値上げで吸収しつつ、利益率の改善を図る方針が特徴になっている。
製造業の稼働と、鉄鋼や自動車の生産、原料費に依存する。鉄鋼や自動車、機械の工場が活発に動いて油剤が使われ続けるか、油剤の原料となる石油由来の材料を安定して安く調達できるか、現場の管理という役務で顧客をつなぎ留められるか、そして安価な競合に押されないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.4B(49%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$180M
- 他の流動資産$741M
- 固定資産$1.9B
- 流動負債$380M
- 長期借入金$835M
- 短期借入金$36M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.9B
- 売上成長率
- 2.7%
- 粗利率
- 36.0%
- 営業利益率
- 2.8%
- 純利益率
- −0.1%
- ROE
- −0.2%
- ROIC
- 1.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $136M
- フリーCF
- $81M
- 営業CFマージン
- 7.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $34M
- 配当性向
- —
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