Lazard は、企業の合併や政府の債務再編に助言する百七十年の名門と、資産運用の二本柱の会社だ。
最大の強みは、百七十年の歴史と各国の政財界に張り巡らせた人脈による、助言業の最高峰の看板にある。自己資金を持たない中立の立場は、利害の絡む大型案件や国家の債務問題で選ばれる理由になる。一方で合併市況の凍結は成功報酬を直撃し、収益は年単位で振れる。稼ぎ頭の人材は引き抜きの的で、資産運用は指数運用への資金流出という構造的な逆風を受け続ける。報酬費用の高止まりも不況期に利益を削る。LAZ を読むときは、合併市況と助言収入、運用資産の流出入を軸に見るとよい。
