LAZ
Lazard百七十年の歴史と各国の政財界に張り巡らせた人脈による、助言業の最高峰の看板が最大の強み。自己資金を持たない中立の立場は、利害の絡む大型案件や国家の債務問題で選ばれる理由になる。欧州と新興国に強い国際網を持つ、少数精鋭の頭脳集団の立ち位置にいる。
企業の合併や買収、事業再編への助言で受け取る成功報酬が収益の柱。自己資金での投資や融資をせず、助言の中立性を売りにする。国家の債務再編の相談役という、他社にない領域でも世界の頂点に立つ。第二の柱は機関投資家向けの資産運用で、預かり資産に応じた手数料が安定収入になる。看板の人材の頭脳で稼ぐ構造になっている。
合併市況の凍結は成功報酬を直撃し、収益が年単位で振れる。主な収益源の人材は引き抜きの的で、看板の流出は案件ごと失う。資産運用は低コストの指数運用への資金流出という構造的な逆風を受け続ける。報酬費用の高止まりは、不況期に利益を急速に削る。
配当と自社株買いで還元しつつ、利益の源泉である人材への投資を惜しまない経営。助言人材の採用を増やして案件の裾野を広げ、運用部門は商品の入れ替えで立て直す。看板の信用を守ることを何より優先する方針が特徴になっている。
企業の合併市況と、看板人材の確保、運用資産の維持に依存する。金利と景気が企業の買収意欲を支えるか、報酬の高い助言人材を引き留め育てられるか、資産運用部門の資金流出を止められるか、そして人件費の重さに見合う案件の単価と数を保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $4.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $874M(18%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$1.5B
- 長期借入金$1.7B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.2B
- 売上成長率
- 1.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 10.3%
- 純利益率
- 7.4%
- ROE
- 27.1%
- ROIC
- 10.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $519M
- フリーCF
- $487M
- 営業CFマージン
- 16.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $187M
- 配当性向
- 78.8%
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