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Lands' End60年以上かけて育てたブランドを、売る商品ではなく貸し出す資産として切り離しにかかっている。企業や学校向けの制服事業を自前で持つ点も、家庭向け一本のアパレル通販とは客層の広さが違う。
2025年度の純売上は約$1.34Bで、その62%は米国内の自社通販サイトから来ている。次いで企業や学校に制服を納めるOutfitters事業が18%、外部モールでの販売、欧州向け通販、実店舗とライセンス収入が続く。
主力の米国通販が伸び悩めばブランドの値打ちが目減りし、進行中の合弁取引の条件にも跳ね返る。外部モール経由の売上を一定抱えるため、モール側の手数料や競合条件の変化も利益を削る。
ブランドの権利を切り出し、半分を外部に売り、自社は使う側へ回るという資本の組み替えが目下の最優先事項になっている。創業者ゲイリー・コマーが残した「顧客を大切に、従業員を大切に、あとは自ずとついてくる」という言葉は、いまも社の指針として掲げられている。
米国内通販の売れ行きが全体を決める。加えて、ブランドの知的財産を新設の合弁会社に移し、その50%をWHP Globalへ売る取引が完了するかどうか。これが会社の形そのものを決める。
この会社をどう読むか
Lands' End は1963年、ゲイリー・コマーがヨットの金具をカタログで売る商売として始めた。60年余りを経ていまこの会社が力を注いでいるのは、服を売ることそのものよりも、ブランドという無形資産の切り出しだ。
自社ブランドの知的財産を新しく作った合弁会社に移し、その持分の半分をライセンス専業のWHP Globalへ売る。自らはライセンスを借りる側に回り、同じブランドを使い続ける。売上の62%は米国内の通販サイトから来ており、そこに企業や学校向けの制服事業が18%で続く。主な収益源は通販のままだが、会社の重心はブランドを貸す側へ動きつつある。
バランスシート (要約)
資産 $751M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $244M(33%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$18M
- 他の流動資産$343M
- 固定資産$390M
- 流動負債$224M
- 長期借入金$214M
- 短期借入金$13M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.2B
- 売上成長率
- 0.7%
- 粗利率
- 55.9%
- 営業利益率
- 3.8%
- 純利益率
- 0.5%
- ROE
- 2.3%
- ROIC
- 7.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $50M
- フリーCF
- $20M
- 営業CFマージン
- 4.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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