景気敏感な事業で、配当も出す会社
マットレスのばねを発明した百四十年の歴史と、鋼線を自前で作る工程まで抱える垂直の統合が最大の強み。原料から部品まで一貫して作るコストの優位を持つ。寝具、自動車部品、家具という三つの事業に分けて単一の市場への依存を避ける、多角化した部品メーカーの立ち位置にいる。
暮らしや産業に使われる部品を幅広く作るのが事業の柱。柱は三つで、マットレスのばねや特殊な発泡材などの寝具向けの部品、自動車の座席の調節装置などの専門の部品、そしてオフィスや家庭の家具、床材などの製品からなる。鋼線を自前で作る工程まで抱える。創業以来の長い歴史で多くの産業に部品を供給してきた。これら多様な部品と製品の販売で稼ぐ構造になっている。
住宅市況の冷え込みや、消費者の買い控えは、マットレスや家具の需要を細らせる最大の弱点になる。鋼や銅の値上がりは採算を圧迫する。自動車の生産の落ち込みも部品の需要を冷やす。多くの事業を抱えるゆえ、一部の不振が全体の足を引っ張る。長く続けた配当を、近年は業績の悪化で一度減らした経緯もある。
配当を出しながら、不振の事業の売却で構成を見直し、立て直しを進める経営。自前の鋼線の工程によるコストの優位を生かし、多角化で市場の波を和らげる。長く配当を続けてきた歴史を重んじつつ、近年は財務の健全さの回復を優先する方針が特徴になっている。
住宅市況と、マットレスの需要、原料費に依存する。住宅の着工や買い替えに連動するマットレスや家具の需要が保たれるか、自動車の生産が座席の部品の需要を支えるか、鋼や銅の原料費の変動を価格に反映できるか、そして自前の鋼線の工程によるコストの優位を生かせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $3.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1B(29%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
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