LGND
Ligand Pharmaceuticals薬の開発リスクを負わず、成功した薬の売上だけを薄く広く受け取る座組みが最大の強み。何十もの薬に分散した権利の束は、一社の製薬会社より浮き沈みが小さい。小さな本社で大手より速く動ける身軽さがあり、製薬業界の裏側で家賃を集める大家のような立ち位置にいる。
他社が販売する薬の売上に応じて受け取る権利収入が収益の柱。開発中の薬に資金を出して将来の取り分を確保したり、出来上がった権利を買い取ったりして、収入源となる薬の数を増やしていく。薬を溶けやすくする独自の製剤技術の材料販売も加わる。自社で工場も営業部隊も持たず、少人数で権利の束を運用して稼ぐ構造になっている。
収入源の薬が特許切れや競合の登場で売上を落とすと、権利収入が直接削られる。開発中の薬への投資は失敗すれば丸ごと損失になる。権利の買い取りは巨大な専業ファンドとの奪い合いで、値段が吊り上がると利回りが痩せる。少数の大型権利への依存が高く、一本の薬の躓きが全体を揺らす。
配当を出さず、入ってくる権利収入を次の権利の取得と自社株買いに回し続ける経営。臨床試験や販売には踏み込まず、目利きと交渉に経営資源を集中する。育てた事業を切り出して上場させ、持分を現金化してきた資本の手際も特徴になっている。
権利を持つ薬の売れ行きと、新しい権利の仕込み、目利きの精度に依存する。収入源の薬が処方を伸ばすか、特許切れの薬の減収を新しい権利で補えるか、有望な開発品に競合より先に資金を付けられるか、そして買い取り価格が高騰する権利市場で規律を守れるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1B(65%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$175M
- 他の流動資産$657M
- 固定資産$728M
- 流動負債$37M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $268M
- 売上成長率
- 60.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 15.3%
- 純利益率
- 46.4%
- ROE
- 12.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $49M
- フリーCF
- $49M
- 営業CFマージン
- 18.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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