LKQ
LKQ Corporation事故車の部品は「近くに在庫があるか」で採用が決まる。北米の全国在庫網と欧州20か国の配送網を持ち、その日のうちに修理工場へ届けられる密度が競合との差になっている。
純正品より安い社外品や、解体車から回収した中古部品を、修理工場や整備店に卸して稼ぐ。北米、欧州、そして車の見た目や性能を上げるカスタム用品の3部門があり、欧州部門だけで90万点を超える品番を抱える。
修理そのものが減れば在庫と物流網の重さがそのまま負担に変わる。加えて2026年1月に始まった自社売却を含む検討は、決着するまで株価が事業の中身ではなく交渉の噂で動く期間を作る。
2024年にポーランドなど3か国の一部事業を、2025年に自助式の解体場部門を手放し、カスタム用品部門も売却先を探している。事業を減らして本業に寄せる動きの延長で、2026年1月には取締役会自身が会社の売却まで選択肢に載せた。
部品が売れるかどうかは、走行距離と事故の件数、そして保険会社が純正品ではなく社外品での修理を認めるかで決まる。仕入れは上位6社で4割超を占め、台湾を中心とするアジア製が多いため、関税や海上輸送の乱れがそのまま原価に乗る。
この会社をどう読むか
解体した車から取り出すのは部品だけではない。使い物にならないホイールは自社のアルミ炉で溶かしてインゴットにし、触媒装置から回収した貴金属も売りに出す。
廃車は競りで買うため、1台にいくらまで出すかを自前のソフトが在庫と過去の需要、直近の売値から弾き出す。欧州で扱う品は3〜15年落ちの車の修理に使うものが中心で、いま道路を走っている車の年齢の分布がそのまま商売の広さになる。
バランスシート (要約)
資産 $15.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.5B(43%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$319M
- 他の流動資産$4.9B
- 固定資産$9.9B
- 流動負債$3.1B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $13.7B
- 売上成長率
- −1.2%
- 粗利率
- 38.6%
- 営業利益率
- 7.3%
- 純利益率
- 4.5%
- ROE
- 9.3%
- ROIC
- 7.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.1B
- フリーCF
- $847M
- 営業CFマージン
- 7.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $310M
- 配当性向
- 51.0%
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