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Mastercard
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52週レンジ
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強み

自分でリスクを取らず、与信判断は発行銀行に丸投げし、決済が起きるたびに数bpの手数料を取り続ける構造が、銀行や保険のような資本集約型金融とは別物の極端な軽資産・高ROE。Visaと並ぶ2社寡占の片方というポジション自体が最大の参入障壁。

成長ドライバー

売上はカード決済1件ごとの「ネットワーク利用料」と、決済データを使ったセキュリティ・与信スコア・コンサルティング等の「Services & Solutions」事業の2本柱。FY2025売上$32.8B、純利益$15B、純利益率は約46%という極端に高い利益率が特徴。クロスボーダー(国境を跨ぐ決済)が高単価で利益貢献が大きい。

リスク

米国景気後退で消費者支出が縮むと、特にクロスボーダーが急減する。EUや英国・オーストラリア等で続くインターチェンジ規制、ステーブルコインや中央銀行デジタル通貨(CBDC)の本格普及、PayPal・Apple Pay・Stripeといった上位レイヤーの台頭もリスク。

経営の癖

Michael Miebach CEOの下、純粋カード決済からServices事業(データ分析、不正検知、コンサル)への比重シフトを推進。配当を毎年積み上げつつ、$17.6Bの年間自社株買いで攻めの還元も行う。

読みの軸

世界の消費者支出の規模、特にクロスボーダー(旅行・越境EC)の活発さに連動する。各国の規制(インターチェンジ手数料の上限、独占禁止当局の監視)、Visaとの2強競争、新興のリアルタイム決済(UPI等)との競合関係も前提条件。

この会社をどう読むか

Mastercardは「カード会社」と呼ばれることが多いが、自分でカードは発行しない。やっているのは、世界中の銀行(カード発行側)と加盟店銀行を結ぶ決済ネットワーク自体の運営。線路を貸すだけで列車も荷物も持たない、という構図に近い。

Visaと2社で世界の決済を握る複占構造、決済1件ごとの手数料という軽資産モデル、純利益率46%という極端な利益体質が、この会社の性格を決めている。次の論点は、ステーブルコインやCBDCといった「線路を迂回する」新方式が普及する時代に、この複占をどこまで守れるか。

バランスシート (要約)

資産 $54.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $7.7B(14%)。

財務状態スコア
B+概ね良好

支払い余力は厚い。営業利益は支払利息の26倍、借金は本業の稼ぎの約0.9年分

資産 (合計)
$54.2B前期比 +12.6%
208位 / 4,281社 上位10%
  • 現金・現金同等物$10.6B
  • 他の流動資産$13B
  • 固定資産$30.6B
負債 (合計)
$46.4B前期比 +11.6%
173位 / 4,239社 上位10%
  • 流動負債$22.8B
  • 長期借入金$18.3B
  • 短期借入金$749M
純資産
$7.7B前期比 +19.3%
365位 / 4,239社 上位10%
自己資本比率の推移
2021
19%
2022
16%
2023
16%
2024
13%
2025
14%

この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。

収益性 (TTM)

売上高
$32.8B
133位 / 3,391社 上位10%
売上成長率
16.4%
粗利率
—
営業利益率
57.6%
純利益率
—
ROE
—
ROIC
55.8%
売上の5年推移

キャッシュフロー (TTM)

営業CF
$17.6B
28位 / 4,104社 上位1%
フリーCF
$17.2B
19位 / 3,300社 上位1%
営業CFマージン
53.8%
現金燃焼
なし(CFは流入)
フリーCFの5年推移

配当

配当総額(年間)
$2.8B
配当性向
—
配当の5年推移

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文・sodate 編集部最終更新 出典: SEC EDGAR — Mastercard の提出書類
sodate は米国株を推奨するためのサイトではありません。情報は参考値を含み、投資判断はご自身の責任で行ってください。